独学イラスト:水彩の練習3:水彩だけで濃淡をつける

今日はプロセスをGIFにまとめてみました♫下描きの状態は写真を撮るのを忘れてしまったのですが、GIFにすると色の一層目から出来上がりまで数秒で見られて楽しいですね♫ずっと見ていると目がちかちかしてくるので、ちゃんとプロセスの写真もアップします♫

今日のモチーフはうちにあった黄色いパプリカ。黄色とオレンジがかった影の部分を水彩のみで描く練習です。前回のブログは線画に水彩絵の具を塗り重ねて好みの色にしていく練習でしたが、今回は油性ペンはまったく使わず、色を重ねながら明るい黄色の部分と影の部分を分けていく練習でした。

まず最初の一層目。

色は赤のカーマインCarmineと黄色、ヘタの部分には緑のグリーンイエロー(黄色がかった緑)の3色を、適当に(笑)薄く塗りました。ここで失敗したのは、白く残すべきところは光の当たる部分なんですが、影になるべき部分まで白いままにしてしまい、あ、と思った時には水彩が乾いてしまって後悔、という。。

次に、一層目が完全に乾いたら最初の色に一層目に使った黄色をパプリカ全体に薄く塗りました。影の部分にも少し黄色を塗り、全体的に黄色っぽさが増しました。

次に3層目。

2層目が乾いたら3層目に入りますが、パプリカの丸みをイメージしながら影になる部分に、今度はカーマイン、青Indigoブルー、黄色を混ぜて、赤茶色っぽい色を少し濃い目に塗りました。この時、ただの水をうっすら塗って、その水が乾く前にぼやかすように影の部分に赤茶色をうっすら塗りました。水彩を使う時に一番好きな部分かも。濡れた紙に、ぼわーっと、色が広がっていく様子が、水の量や紙の乾き具合によって変わるので、何枚も描くことで、目分量でお料理をするのと同じ感覚で、好みのぼかし具合をコントロールしていかれるんだろうな、と思います。

3層目が完全に乾いたら、さらにこのパプリカを黄色くしていきます。

さて、4層目に入ります。

上の写真の状態で、3層目の赤茶色の部分がぼんやりしたオレンジと黄色が良い感じにブレンドした様子に気づいていただけるでしょうか。3枚目で結構濃く赤茶が入りましたが、まだ少し湿っている状態で、パプリカ全体にまた少し濃く溶いた黄色を塗ると、この写真のような感じに、黄色とオレンジの部分がブレンドしました。もうひとつ、四層目では、ヘタの部分とパプリカの部分の間にある少し濃い影になる部分に茶色を塗りました。ヘタの部分にはうっすら黄色重ねたのですが、その周りがまだ濡れている状態の時に、少し濃い目に作った茶色(赤のカーマイン、茶のバーントアンバー、青のインディゴ)を少しずつ、ヘタの周りに塗り過ぎないよう気をつけながら塗りました。また、ヘタの上の方の部分の、くぼんでいる部分を想像しながら、同じ茶色をうっすら塗りました。こうすることで、光が左上辺りから来ていることを強調できました。

さて、5層目です。

5層目でもさらに黄色を塗り重ねます。ここで、少しずつヘタの部分や、パプリカの下の影の部分との境界線などの部分をはっきりさせていきました。ヘタの部分にも少しさらにに黄色を入れて、少し乾いたら、3層目に使った緑を濃くしたものを凹みのある部分に少しずつ塗り、ヘタの全体にでこぼこがある感じを出していきました。パプリカの部分には、黄色を重ねて塗りつつ、輪郭の部分に少しだけ、4層目でヘタとパプリカの影の部分に使った茶色を薄くして細く輪郭にそって塗り、さらに薄い黄色で他の部分とブレンドしたら、4層目の状態より、パプリカが物体のように浮き上がってきました。下の影の部分にも、同じ茶色で濃くし、その上に紫のヴィオレットと青のインディゴ、黄色を混ぜた色を影の部分全体に塗り、紫がかった影を濃くしました。随分パプリカっぽくなってきました♫(途中、柿を書いている錯覚になったのですが。。。)もうひとつ、加えたのは、白のアクリルグアッシュ。ここで、一層目の失敗の影響が出て来ます。本来光が当たって鮮明に明るい場所を白く残さなかったので、もっと光が当たっているように見えるはずが光が弱い状態で、これ以上明るくできません。水彩の難しいところですね。。。アクリルなら、ここに白を塗り重ねて明るくしていかれるんですが、水彩は最初から出来上がりの状態を想像していないと、こういう間違いをしてしまいます。

そして、いよいよ最後の層。

いかがでしょう?ヘタの部分に詳細が加わり、ヘタの周りの部分もちゃんと影ができて、パプリカの黄色もしっかり濃くなりました。パプリカの下の影の部分もちゃんと濃いので、黄色が引き立ち、なんとか立体的に見えます。この段階で一番手を入れたのは、ヘタの詳細。ヘタから茎が出ている部分に繊維のようなものが見えている状態にしたかったので、影に使った茶色を濃すぎない状態で、乾いている状態に線を細く何本か描きました。その線が乾いたら、上に黄色をうっすら塗り、改めて、うっすらもう一度、茎以外のヘタの部分全体に緑をうっすら重ねて整えました。もっと光をはっきり表現したかったですが、それはまた次の課題に。間違いから学ぶものですもんね(と、自分を慰める、笑)

とりあえず、ここで完成。

うまくいった点:赤茶色の影の部分と黄色の部分が丸みを持ってちゃんとブレンドできたところ。

そのために工夫したのは、しっかり濡れた部分に濃い目の赤茶色を塗り水でぼやかす。それがまだ少し湿っている感じの時にまたパプリカ全体に薄い黄色を塗りました。赤茶色が乾いてしまう前にうっすら黄色を重ねるタイミングに気をつけました。その後も、5層目、6層目で、黄色をさらに塗り重ねました。黄色は透明色なので、下の層の色が浮き出しやすいようです。

反省点:一番の反省点は、プロセスで書いた失敗の、白い部分を残す部分を間違えたこと。修正が効かないので、最初からよくよく考えて一層目を塗ることが大切ですね。

次回への課題:始める前にイメージをじっくりして、明るい部分と暗い部分を明確に頭の中で決めておくこと。

今回は仕切りの無い物体を色で形を出していかれるようペンを使わず、写実的なテーマにしました。パプリカ一個(笑)こういう画風の時に

ペンで枠を作ってしまうのはもったいないですが、イラストによって、どちらもうまくバランスを取りながら取り入れられるよう、練習していきたいと思います。

ということで、次回は、水彩の明るい部分と暗い部分で質感も出しながら、自分のペン画スタイルに使っていこうと思います。

ちなみに、始めてGIFを作ってみました★

 

コメント紹介

コメント1:柿だと思った!

(笑)やっぱりー!!!何人かの方から、最初柿だと思ったらパプリカだった、とコメントをいただきました!中には、私が柿と言ったことで柿としか見えなくなってしまった方も(笑)すみませーん!次回はもっとパプリカらしく描けるようチャレンジしてみます♫

コメント2:パプリカの力強さが、鮮やかさが出てる!

わぁ!嬉しいです!パプリカの新鮮さ、伝わりましたー!黄色をしっかり出せたからかな?と勝手に解釈してみてます(笑)ありがとうございます★

コメント3:AKIKOさんの静止画とても好きです。

きゃあー♫恐縮です!ありがとうございます!そうか、静止画と言うんだった(笑)質感を出そうとするのが好きなので、それがうまく出てるのかな?

コメント4:GIF見るのも楽しいー!こうやって何層にも重なって色が作られるんですね!

そうなんですよー!この色の層によって出る色が違って、水彩はそれが楽しいのです♫でも、難しいのです。。。なので、今回は気をつけながらしっかり好みの色に近づけられるよう練習を重ねてみています♫

今日も読んでくださりありがとうございました★

技術について、イラストについて、などなど、いろんなご意見、楽しみにお待ちしています★

 

独学イラスト:水彩の練習2:色を重ねて好みの色に

今回の練習は薄い色から少しずつ色を重ねて好みの色に近づけていく練習です。色々な色の重なり具合を見たかったのでイラストには船を選びました。カラフルな風船で、影もしっかり描けました♫

全体的に薄い色を合計4層重ねました。まずは油性ペンで下描きをして

最初の一層目の色を薄く塗りました。

全体に黄色と紫をうすく混ぜた色を風船の部分の下地に塗りました。

一層目の色が完全に乾いた後風船一つ一つの色を重ねて塗りました。一つの風船の色を塗った時、光はどこから来ているか想像しながら塗るようにしました。もっと意識して塗るともう少しメリハリ付いたかな?

一つ一つの風船に気をつけながら薄い色を重ねつつ、油性ペンで重なっているところに黒い点を描きこんでいきました。上の写真の右側はペンを足した状態で、左側はペンを足していません。色と黒の線や点をお互い邪魔にならないように仕上げたいので、色の様子を見ながらペンを足しました。しっかり乾いているかを確認してペンを足さないと滲んでしまうので注意です。忍耐、忍耐(笑)

最後に、風船にもう少し立体感を付けたかったのでうっすら影を付けました。色の違う風船一つ一つの色を気持ち濃くした色を作り、同じ色の風船が乾いている状態で色を重ねました。なんとなく、ふわふわ浮いているような、そんな風に見えませんか?真ん中の女ん子にも、少し背中の方に濃い色を足しました。

今回の練習目標:水彩の透明感を残すように、薄い色を重ねて好みの色に近づけること

うまくいったところ:一つ一つの風船の影の感じ。

そのために工夫した事は、影を付ける前の色と同じ色で気持ち濃く作るのですが、その濃さの程度。今回のイラストは明るい青空で昼間なので、濃くなりすぎないよう、さりげなく影ができるように色を作りました。

反省点:一層目を塗った時に大雑把に塗りすぎ、風船によっては色にムラが出て汚い感じになってしまったところ。後で濃く色を塗らない限りムラが目立つという結果に。最初から濃い色を塗ってしまうと、こうなった時の修正が効かないですね。一層目を塗る時は大胆に大きく色を付けますが、はみ出したりしないよう、細かいところは気をつけるべきでした。大雑把な私には、この点が大きな反省点になりました。

イラストについて:今回のモチーフは違う色で色の重なり方を見たかったので、たくさんの色のある風船を選びました。両側を風船いっぱいにしたのは、真ん中の女の子が風船大好きな子供時代を通り、子供から大人への道を進んでいくような、そんなイメージを表現したかったためなのですが、いろんな解釈ができそうなイラストかな?

次の課題: 今回は基本の色の重ね方練習のため、風船という丸い枠を作ってそこに色を重ねましたが、次回は枠のない場所で色を重ねる練習にしようと思います。

今日も読んでくださりありがとうございました♫独学でも水彩で綺麗に描けるようになりたい、オープンなアドバイスやご意見大歓迎です、なんとなく使っている水彩をこうしてブログに書きながら、改めて、少しでも上手になれるよう、学んでいかれたら嬉しいです。

 

コメント紹介

ブログをアップしてから直接メッセージをいただいたりしてご意見やアドバイスをいただきました♫

せっかくなので、ここで紹介させていただきます★

コメント1:風船の薄さやキュッキュッ感が出た!

コメント2:遠近感もあれば可愛いかなぁ〜

本当にありがとうございます!キュッキュッ感!本当だ!出てますね!薄さも出てる!遠近感について、同感です★こうした方が良かな、あれ、ちょっと変だねー、などなど、いろんなコメント大歓迎です★

コメント3:影があると、立体感が生まれますね〜

私もそう感じました!立体感はうまれますよね♫

コメント4:一層目の色に紫と黄色の組み合わせとは、発想なかったので驚きでしたー!

本当は単色の方が良いのかもしれないです!下地にはイエローオーカーが一般的のようです。白は強すぎるので、全体にまず薄いイエローオーカーを塗るのが良いみたいですねー。なるほどー。

コメント5:一層目の色の後、2層目に入った状態の風船の方がふわふわしていて好みです。

ありがとうございます!そうか、立体感が出てしまうとふわふわ感は弱まるかもしれないですね!目からウロコ!です!風船の場合は色を強くしすぎない方がふわふわ感は出るのかもしれない!

 

独学イラスト:水彩の練習1

独学水彩絵の具

水彩絵の具について好きなように描いてきたものの、小学校や中学校の頃以降しっかり学んだことのない初心者なので基本的な水彩の性質に触れる努力をしながら練習してみようと思います。

そんな練習の様子を時々ブログにしていきます。水彩を学ぶ方々と学びあえるようなブログにしていかれたら嬉しいです★

今回の練習で描いたイラスト:ハワイ島ワイピオ渓谷

漫画を描く弟が十代の頃に使っていたというぼろぼろの水彩絵の具を随分昔に使わないから、と譲ってくれていたのですが見かけがあまりに古いので(笑)使ったことがありませんでした。昨日は思い切って使ってみることに。本当にひどい状態ですが色はしっかりしていました。

今回練習したかったのは違う色を塗る堺の部分をなめらかにブレンドすること。

うまくいったところ

  • 色の違う部分がなめらかに仕上がったこと。
  1. そのために工夫したのは乾いていく様子を観察して乾いた後に線が残ってしまいそうな部分をテッシュなどで少し拭いた筆で色を塗ったところをやさしくのばす感じで触りました。
  2. あとは色を塗りこむ前に全体をしっかり水のみで湿らせて色を薄くブレンドさせるように塗りました。

反省点

  • 下の緑色の部分のにごり具合と、霧と雲の部分がふんわり感が足りないこと。
  • 全体的に色が薄いこと。

次の練習の課題:明るい色を下に塗って全体的に色を強くしていくこと。

練習としてできあがったイラストについて

使った絵の具:墨と水彩絵の具

カメハメハ大王の眠るワイピオ渓谷。

この渓谷はハワイ島にあるのですが、マウイ島で昔聞いた不思議ないないはずのフラダンサー達の声が響いた夜のことを思い出しながら描きました。基本、私は黒い線が好きなので黒い線画の良さもいかしながら綺麗な水彩イラストを描いていきたいです♫

独学水彩練習の様子でした。見ていられないー、とか、こうした方が良いよー、とか、皆様のオープンなご意見大歓迎です★

ペン画イラスト:ハワイ島キラウエアの天の川

懐かしいハワイ島の神秘的な思い出のイメージです。

フラダンスを踊った後に、

身を飾るために自然からお借りした花や葉を

自然に返しにキラウエア火山へ行きました。

聞こえるのは風と波、

そして遠くで溢れ出ている溶岩の吹き出す音だけ。

風がとてもあたたかく、今でも指先に感覚を覚えています。
この作品のオリジナルも https://nice-fictions.fr/ で展示する予定です。

この時一緒に自然を感じた方々とは

本当に大切な繋がりを

今でも持たせていただいています。

青春時代の大半を過ごした

ハワイ島。

本当に辛いこともたくさんありましたが、

こういう自然のエネルギーと心が

つながったような経験は

他に、どこでしたことがあるだろう。。。?

神秘的な

キラウエア火山と

天の川。

ペン画で再現してみました。

イラスト:ペン画:銀河とかたつむり

今回はのんびり進む、けど

ちゃんと進んでいるかたつむりと、

母の大好きながくあじさいのイラストです。

両親と、両親が尊敬する方からいただいた、

私の「明子」という名前が、

太陽と月を表現しているような、

そんな気がして太陽系銀河を思わずにはいられないのです。

そんなんで、銀河を描くのが大好き★

今回はかたつむりの殻に、輝く銀河を描き込んでみました。

まだ紫陽花の季節には少し早いですが、

少しでも、今大変な中にいらっしゃる皆さんが

元気を出せますように、との願いを込めて。

イラスト:藤の花:ペン画

今日のイラストは

藤の花。

皆さんは藤に思い出はありますか?

私は日本を離れていた時期が長く、

しかも南国生活がほとんどだったので

日本の藤の季節に日本にいた事があまりありません。

フランスに来て

やっと本物の藤の花に出会えたので

藤の季節になると

しばらく見とれてしまいます。

黒と白を残して

暖かい色で

優しい雰囲気に仕上げた作品です。

3.11の朝祈りを込めて

9年前に被害に遭われた方々、

ご家族の想いが

ぐっと気持ちに入ってくるような

そんな気持ちになり、

胸の前で手を合わせました。

辛い時

どうにもできない想いを

どこにぶつけることもできない。

そういう中にも

希望を見つけていかれる力が

祈りにはあると思います。

そんな気持ちで

一息に

今日の「おしゃれなおばあちゃん」を描きました。

神戸新聞にアップされていた

この記事にもすごく希望を感じました。

良かったらご覧ください♫

神戸新聞NEXTサイト

自然は一生懸命

口がないから

こういう形で私達を激励してくれているのかな、

なんて、

虹を見る度に

感じます。

辛い想いを抱えている

たくさんの方々が、

希望を見つけ出して

心の幸せに向って

歩いていますように。

パリ観光:パリ近郊の村で見つけた変わった本屋

今回はちょっと楽しい本屋さんについて♫

先日ブログに書いた

ゴッホが最後に過ごしたオーベルジュ=シュール=オワーズ

には、

なんともユニークな

本屋さんがあります。

パリ旅行で一日観光が可能な村がいくつかありますが、

ここも

パリから一日で行って帰って来られるパリ近郊の村。

一見

壊れた電車か倉庫。。。

ちょっと廃れた感じが懐かしささえ感じさせてくれる外観。

一度は郵便局として使われていたのか

黄色い車体(?)には

La poste (郵便局)…?

のようだけれど、

つづりは

La POSE…

なぜ。。。?

La POSE=ポーズを取る?

もしくは

La PAUSE (La Poseと同じ音)=一休み?

それとも、

単にスペルミス?

閉まっていると

ただの倉庫のように見えます。

が、

これが本屋さんなんです♫

お昼すぎに駅に着いたら、

お昼休み中で閉店中。

夕方4時過ぎに行くとちゃんと開いていて

その

今まで入ったことのないような本屋さん

をしっかり味わうことができました♫

入り口はこんな感じ♫

強風に体温を奪われつつあった頃に

開いている本屋を見た時には心踊りました♫

中に入ると

古いフランス語の本が

そこかしこに。

長細い造りで

とにかく至る所に本の山が。

一応分野ごとに別れているようです。

上の写真は入り口から入って右手の奥へ進んだ様子。

そこだけでも随分本があるので

知らない人にとっては

古い本が乱雑に積まれている小さな本屋、

としか思わない方もいらっしゃるかも。

この部屋だけを見て出て行く人もいました。

最初私もこの部屋だけが本屋、と思っていたのですが、

レトロな人形が少し置いてあったり、

観光本が山になっている入り口付近から右手に進むと

あれ。

あれ。

あれれ?

薄暗い窓の少ない本屋かな、

と思いきや。。。

小さなドアがあって、

そこからまたまた長細い部屋が!

上の写真は、入った入り口の部屋を出て、

長細い部屋に入って振り返って映した写真。

白いドアの向こうにも

本の山があるのが見えますか?

最初に入ってきたドアは、この白いドアの向こうにあります。

この長細い部分が

外から

古い使っていない電車か、古い郵便局かのように見えた

黄色い電車の車両の部分。

この電車の中の部分が面白い!

私の大好きな

アート本が見られる棚があり、

そこにもずっといられたのですが

この後、

まだ少し長い列車は続くのです。

進まなくては!

次の車両に移ろうとすると、

左手にトイレ(昔のままのデザインで使えないみたい)が。

右手にはやはり本の山。

その先にもまだ車両が見えます。

奥へ向ってトイレを通り過ぎると

あれ?

隣にもうひとつ部屋が!

別の車両?

足元には

板。

なるほど

これで渡るのね。

とふらふらしながら(お子さん気をつけて!)

右をを見ると

左を見ると

こーんな感じ♫

た、楽しくないですか!?

本屋さんに入って、

本以外のものでこんなサプライズをもらったの

初めて♫

渡った車両は小さく窓がなくて、

椅子が置いてあったりしてなんだか居心地良い♫

風通しが良く肌寒い本屋の中で、

この車両は気持ちあったかい♫

ここには天文学や科学関係の本がありました。

この車両を後にして元の列車に戻ると

あ、こんなところにハートが♥

Coucou!

(クックー!フランス語でやっほー!)

「おしゃれなおばあちゃん」

がご挨拶(私の頭の中限定)

最後の車両には

バンドデシネ

や絵本など♫

車両のところどころに窓があり、

オーベルジュシュールオワーズ

駅が見えます♫

レトロでおしゃれで、

とっても楽しめる本屋さんでした♫

電車が来るまでの待ち時間を利用して

列車でフランス語や英語の本などを

物色してみるのはいかがでしょう?

ゴッホが最後に過ごした村:パリ近郊:オベール=シュル=オワーズ

Auvers sur Oise

(オーヴェール シュール オワーズ)

パリから北に30kmの所にある村。

ここは

画家ゴッホが1890年7月29日、37歳で亡くなるまでの

70日間を過ごした村です。

まだ観光客が少ないパリの冬のAuvers sur Oise駅は

まだしっとりと静けさが残っていましたが、

肌寒い空気の中にご夫婦やカップルなど、

ゴッホに会いに来ている観光客が、すでに少しいらっしゃいました。

パリのざわざわした埃っぽい空気と違い、

緑の香りと民家の落ち着いた感じが

とても印象的でした。

村に着くと、

ゴッホを知って訪れたためか、

それとも、この日が強風だったためか、

場所の空気が

ゴッホの絵の中に

感じるような、

少し重々しい空気。

亡くなった方の存在感が

村全体に残っているような、

そんな印象を受けました。

木々がまるでゴッホの作品の中の木々のように見えませんか?

この村で、70日間にゴッホは78点もの作品を描いたそうです。

一日1枚以上の作品!

駅から左手に道路沿いを歩いて行くと公園があり、

観光案内所があります。

公園内には

鉄でできたゴッホ

が迎えてくれ、

公園を通り過ぎると

ひっそりとゴッホの作品のレプリカを描いている画家さんのアトリエが。

風がとても強く寒かったので

少し温まろうと中へ入ると、

感じの良い画家さんが

訪れる人に見てもらうのを喜んでいる感じで

狭いアトリエにも関わらず

なんだか居心地が良い♫

写真を喜んで撮らせてくれました♫

この日はゴッホの

「ひまわり」のレプリカを描かれているようでした。

このアトリエを通り過ぎると

ゴッホが描いたパリ役場の建物が。

上の写真のように

ゴッホの絵のパネルが村のところどころに飾ってあって、

実際の景色と合わせて見ることができます♫

ゴッホが住んでいた

ラブー邸(Auberge Ravoux)も覗くことができます。

この日は日曜日で閉まっていましたが、

1階は昔画家が集まっていた時の様子が再現されていて

今でも食事ができるようです。

春から夏の間はゴッホの過ごした部屋にも

訪れることができるそうです♫

ラブー邸では

白いカーテンもその時のカーテンを再現していました。

覗いてみると、ゴッホが座っていたテーブルがそのまま。

ここからゴッホが描いていた作品に思いを馳せながら

村の風情のある細道を歩いて行くと

この日の強風が教会へ、教会へと

背中を押してきます。

風に押されるままに石畳の階段を上がっていくと

ありました、

ゴッホが描いた教会へと、続く石段。

この階段を上がると

なんとなく

どっしりと、

重々しい感じの教会が。

あら、失礼、

自分が入っていない教会の写真がなかった!

風邪でスカートがめくれるのを気にしている状態(笑)

後ろの教会の重々しさ、伝わるかな?

教会の中も少し覗けます。

入り口はここから左手。

そのまま裏に回ると、

絵のパネルがあり、ゴッホが立っていただろう場所辺りに立って

友人に絵の中の女性になってもらうと

もう、

景色がゴッホの絵、

そのまんま!

そこからさらに坂を上がっていくと、

ゴッホと弟のテオのお墓に続く道に入っていきます。

風がさらに強くなるなぁ、と思いながら歩いて行くと

急に視界が開けるような

畑。

畑の真ん中に

墓地の敷地があり、

その中に

ゴッホとテオが眠る墓地があります。

他の方々も眠るその墓地の中に

ゴッホとテオのお墓は

仲良く並んでいます。

お墓で挨拶をした後、

少し水たまりで柔らかくなっている道を進むと、

「カラスのいる麦畑」

のパネルと

その景色が。

黒い鳥、

寂しい気持ちが伝わってくるようでした。

この日は寒かったので、

あまりゆっくりはしませんでしたが、

ゴッホが最後過ごした場所での

空気感を感じることができて、

大満足な一日になりました。

パリから日帰りで訪れることができます。

この村で描いたゴッホの作品は下のサイトから見られます。

Vincent Van Gogh’s Paintings

パリ中心部のざわつきに疲れた方、

ゴッホの他にもピサロなどの印象派の画家がアトリエを近郊に持った

という美しい村に

一日足を伸ばしてみてはいかがでしょう?

まだ寒い季節でしたが、

行って良かったです♫

次回はこの村にあった楽しいブックストアの様子について書きます♫

「おしゃれなおばあちゃん」人形

 

昨年日本帰国時、

友人がサプライズで

祖母がモデルの

「おしゃれなおばあちゃん」

の人形をプレゼントしてくれました♫

手作りで、真心のつまった

このお人形、

大切に、大切に

していきますね♥

どうもありがとう!!!

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

ニースに住みながらイラスト、挿絵のお仕事をしています。

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ニース駅近くの本屋さんで

絵葉書やブックマークも販売しています。

31 Rue d’Angleterre
06 000 Nice, France

サイト : Their webpage …> こちら