ゴッホが最後に過ごした村:パリ近郊:オベール=シュル=オワーズ

Auvers sur Oise

(オーヴェール シュール オワーズ)

パリから北に30kmの所にある村。

ここは

画家ゴッホが1890年7月29日、37歳で亡くなるまでの

70日間を過ごした村です。

まだ観光客が少ないパリの冬のAuvers sur Oise駅は

まだしっとりと静けさが残っていましたが、

肌寒い空気の中にご夫婦やカップルなど、

ゴッホに会いに来ている観光客が、すでに少しいらっしゃいました。

パリのざわざわした埃っぽい空気と違い、

緑の香りと民家の落ち着いた感じが

とても印象的でした。

村に着くと、

ゴッホを知って訪れたためか、

それとも、この日が強風だったためか、

場所の空気が

ゴッホの絵の中に

感じるような、

少し重々しい空気。

亡くなった方の存在感が

村全体に残っているような、

そんな印象を受けました。

木々がまるでゴッホの作品の中の木々のように見えませんか?

この村で、70日間にゴッホは78点もの作品を描いたそうです。

一日1枚以上の作品!

駅から左手に道路沿いを歩いて行くと公園があり、

観光案内所があります。

公園内には

鉄でできたゴッホ

が迎えてくれ、

公園を通り過ぎると

ひっそりとゴッホの作品のレプリカを描いている画家さんのアトリエが。

風がとても強く寒かったので

少し温まろうと中へ入ると、

感じの良い画家さんが

訪れる人に見てもらうのを喜んでいる感じで

狭いアトリエにも関わらず

なんだか居心地が良い♫

写真を喜んで撮らせてくれました♫

この日はゴッホの

「ひまわり」のレプリカを描かれているようでした。

このアトリエを通り過ぎると

ゴッホが描いたパリ役場の建物が。

上の写真のように

ゴッホの絵のパネルが村のところどころに飾ってあって、

実際の景色と合わせて見ることができます♫

ゴッホが住んでいた

ラブー邸(Auberge Ravoux)も覗くことができます。

この日は日曜日で閉まっていましたが、

1階は昔画家が集まっていた時の様子が再現されていて

今でも食事ができるようです。

春から夏の間はゴッホの過ごした部屋にも

訪れることができるそうです♫

ラブー邸では

白いカーテンもその時のカーテンを再現していました。

覗いてみると、ゴッホが座っていたテーブルがそのまま。

ここからゴッホが描いていた作品に思いを馳せながら

村の風情のある細道を歩いて行くと

この日の強風が教会へ、教会へと

背中を押してきます。

風に押されるままに石畳の階段を上がっていくと

ありました、

ゴッホが描いた教会へと、続く石段。

この階段を上がると

なんとなく

どっしりと、

重々しい感じの教会が。

あら、失礼、

自分が入っていない教会の写真がなかった!

風邪でスカートがめくれるのを気にしている状態(笑)

後ろの教会の重々しさ、伝わるかな?

教会の中も少し覗けます。

入り口はここから左手。

そのまま裏に回ると、

絵のパネルがあり、ゴッホが立っていただろう場所辺りに立って

友人に絵の中の女性になってもらうと

もう、

景色がゴッホの絵、

そのまんま!

そこからさらに坂を上がっていくと、

ゴッホと弟のテオのお墓に続く道に入っていきます。

風がさらに強くなるなぁ、と思いながら歩いて行くと

急に視界が開けるような

畑。

畑の真ん中に

墓地の敷地があり、

その中に

ゴッホとテオが眠る墓地があります。

他の方々も眠るその墓地の中に

ゴッホとテオのお墓は

仲良く並んでいます。

お墓で挨拶をした後、

少し水たまりで柔らかくなっている道を進むと、

「カラスのいる麦畑」

のパネルと

その景色が。

黒い鳥、

寂しい気持ちが伝わってくるようでした。

この日は寒かったので、

あまりゆっくりはしませんでしたが、

ゴッホが最後過ごした場所での

空気感を感じることができて、

大満足な一日になりました。

パリから日帰りで訪れることができます。

この村で描いたゴッホの作品は下のサイトから見られます。

Vincent Van Gogh’s Paintings

パリ中心部のざわつきに疲れた方、

ゴッホの他にもピサロなどの印象派の画家がアトリエを近郊に持った

という美しい村に

一日足を伸ばしてみてはいかがでしょう?

まだ寒い季節でしたが、

行って良かったです♫

次回はこの村にあった楽しいブックストアの様子について書きます♫