ハワイの植物水彩練習とイラスト、言い伝え

さて、インスタグラムの植物の水彩練習6日目が過ぎ、

6枚目のお花をアップしました。

今のところハワイで出会った植物をモチーフにしていますが、

調べて見ると

ハワイではそれぞれ違う伝説や事情が

あるようで楽しんでいます。

3日目までのイラストとブログはこちらからどうぞ♪

4日目は

ハイビスカス(Hybiscus)

ハイビスカス、といえば赤い鮮やかな花を思い出す方が多いと思いますが、

実はハワイ州の州花は

黄色のハイビスカス

なのだそうです。

花言葉は色によって異なるそうで、

黄色は

「輝き」。

素敵な花言葉です♪

インスタグラムに

「黄色でも黄金というか、色に力強さを感じます」

とのコメントをいただき、

「輝き」を感じてくださる方がいらっしゃるんだ、と

とても嬉しく思い、

この花言葉を思い出しました。

 

次に

ラフィア椰子(Raffia or Raphia palm)

この椰子はマダガスカルに生えている椰子の木だそうです。

乾燥したラフィアはよくお店で売られていますね♪

イラストの中で

右手にいるフラダンサーがフラダンス衣装として

頭、首、手足首につけている飾りは

乾燥ラフィアで編んだハクレイ(頭につけるレイ)やレイ(首につけるレイ)です。

同じように乾燥ラフィアで作ったスカートはモレと言います。

ハワイでフラダンスを踊っていた時にラフィアでレイやハクレイを

作っていました。

ナチュラルな色も好きですが、

ターメリックなどで黄色に染めたものも

ハワイっぽくて好きでした♪

さて、6日目の植物は

ククイ(Candlenut Tree)

ククイナッツの木。

これはハワイ州の州木です。

黒や白、もしくは亀やお花の模様がペイントされて

ハワイのお土産としてよく売られている、

少しハート型のような、

コロコロした固いナッツです。

油分が多いので

伝統的なたいまつにはククイナッツの油が使われていたそうです。

豊穣と平和のハワイの神ロノの化身の一つとされている

ククイ(もうひとつの化身は豚)は

言い伝えでは、その油は荒波を鎮め

そのの木には不思議な力が宿っている

とされ、

家の前にククイを植えると通る人達に魂をさらけ出してしまう

ということで、

家にククイを植えたい時には

見知らぬ人にお願いして

家の裏に植えてもらうのが通常だったそうです。

フラダンスを踊る時によく身につけていた白いククイナッツ。

フランスに移動した今でも

大切にとってあります。

 

★★★★★★★★★★★★★★

ニースで挿絵やイラストのお仕事をしています。

ポートフォリオはこちら♪

どうぞよろしくお願い致します。

お問い合わせはお気軽に

こちらのメールアドレス

からよろしくお願い致します。

絵葉書やブックマークを販売しているニースのブックストアインフォーメーション

31 Rue d’Angleterre
06 000 Nice, France

サイト : Their webpage …> こちら♪

こちら♪

のサイトもどうぞよろしくお願い致します。

ハワイの植物とフラダンサー

3月に入り、昨年から毎日

インスタグラムにアップしている

おしゃれなおばあちゃん」が

11ヶ月目を迎えました♪

ほんの小さな変化といえば、

ペンで描くイラストが描きやすくなった気がします。

そこで、

今度は3月1日から

ちょっとした水彩のイラストを

水彩絵の具が使える環境であれば

できるだけ毎日

アップしていってみようと思います♪

初日には遊び心で

こんな感じのイラストを描きました。

練習したのはハワイで魔除けとして使われている

ティリーフ。

ハワイで学生の頃、

初めてのルームメイトに

「ティリーフのレイをドアのノブに掛けておくと

悪いものが入ってこないわよ♪」

と言われてどきどきした事を覚えています。

このイラストでは葉の色をリアルに近づける練習をしました。

ペンで描いたフラダンサーについて、

見てくださった方がこんな質問をしてくれました。

「どうしてフラダンサーが後ろ向きなの?」

楽しい質問です♪

これには理由があります♪

まず、ふと、見てくださる方が

ダンサーの表情をイメージする自由

を楽しんでほしいな、という想いがありました。

また、ティリーフはフラダンスに使うので、

スカートの部分をメインに表現したかったこともあります。

そして、この理由が一番に思い浮かんだのですが、

ハワイでは髪の毛は魔物から身を守る、

という意味があって長い髪が好まれます。

上記したようにティリーフという葉も、

魔物から守るとされているので、

その共通点を考えて、後ろ向きになりました。

 

さて、2日目は。。。

次にハワイ州、ハワイ島の花

オヒアレフア。

ボリュームのある赤はなんとか

描けたかな?

苦労したのは葉の部分。

たくさんの葉が重なっていて、

一枚一枚を重ね描くのに苦労しました。

 

ハワイにある伝説では

ペレに愛され、恋人と引き離されてしまった

ハンサムな男性、オヒアが木。

その、木に変えられてしまったオヒアを想い

泣き続けた彼女はペレに哀れに思われ

オヒアの木に咲く花に変えられた

レフア。

木と花になって一緒になれたオヒアレフア。

花を積むと、

オヒアとレフアと離れ離れにしてしまい

オヒアとレフアが悲しむことで

雨が降る、と言われています。

 

3日目の今日は

ウル(ハワイ語でパンの木)

これを描いていて納得。。。

私、葉の詳細を描くのがとても苦手。。。

これをどう克服していこうかなぁ。。。

下書きは無しで描いています。

ウルは

ハワイでは「繁栄」とか「繁殖」

などの意味があるそうです。

余談ですが、夢で食べるパンを見るのも

「繁栄」の意味があり、良い夢だそうですよ♪

続けることで得られるものはきっとある♪

と願いながら

続けてみようと思います♪

おしゃれなおばあちゃん

もまだ続きますので、

これからもどうぞよろしくお願い致します★

★★★★★★★★★★★★★★

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イラストの仕事:新婚さんからの依頼

今回依頼をいただいたイラスト作品。

昨年、若々しい新婚のご夫婦に依頼されて描かせていただいたものです。

ハワイが好きな奥様と、どんな時も奥様を守り支える旦那様。

お二人からはきらきらの未来と今、

そして、これから未来への希望が溢れていて

たくさんの色のイメージが湧きました。

二人で上を向き、

周りの人達を幸せの流れに巻き込みながら

これからもっともっと、幸せになっていく。

そんなイメージで描かせていただきました。

サイズは30cmx40cmの水彩です。

 

依頼をくださる方のイメージ、色合いや大きさなど

相談させていただきながら描かせていただいています。

 

ただただ大好きな水彩やアクリル絵の具でのイラスト、

オリジナルなイラストに興味ある方は是非

こちらのメールアドレスからご連絡ください★

南仏のラベンダーの香りと共に郵送させていただきます。

 

Fancy Granny Stories おしゃれなおばあちゃんのお話18

星の村の小人さんと

流れ星を眺めるおばあちゃんとポピーちゃん。

すると2つの綺麗な玉が

ふわふわ空へ上がっていくのが見えました。

不思議に思ったポピーちゃんが

あれはなあに?

おばあちゃんは何も言わずに

静かに立ち上がり、

小人さんにお願いして

星でいっぱいに飾った笹の木を

一本いただきました。

小人さんは不思議そうに訪ねました。

どこに持って行くんだい?

おばあちゃんはにこにこしながら

この木はありがとうと希望がいっぱいくっついた

木だからね♪

見ていてごらん、

持って歩くと

いろんなことが見えてくるのよ♪

どれだけたくさん歩いたでしょう?

大きな川を渡れずに困っている人達がいました。

おばあちゃんは、

息をする間もなく

どーーーーーーん!!!

と、星の付いた笹の木を橋にして

みんなを向こう岸に渡してあげました。

笹の木を置いて、

星だけを持ち、

さらにさらに

歩いていくと、

今度は

空に浮かぶお城の見える丘へやってきました。

小人さんが小さな声で言いました。

希望を無くした城だ。。。

おばあちゃんが

ポピーちゃんと小人さんを見て

ウインクをひとつすると、

二人はすぐに

自分達が持っているこの星が

みんなの希望になると気が付きました。

ところが、

そこからが大変でした。

大きな森を抜け、空の城まで長く長く続く階段を

一歩、一歩、上がっていくのです。

小人さんは

ふーふー!

ポピーちゃんも

ひーひー!

言いながら一生懸命上がっていきます。

おばあちゃんも、

大きな星をしっかり運びながら

ひーひー、ふーふー!

気がつくと、様子を見ていたたくさんの小人さんたちが

おばあちゃん達を応援しています。

もう少しだ!

あと一歩!

あと一歩!

階段を上がりきった3人が見たものは

たくさんの不思議な綺麗なふわふわの玉でした。

あ!!!

ポピーちゃんが叫びました。

小人さんの森の丘で見た、

ふわふわ浮いて上がっていった玉だったのです。

おばあちゃんは

にっこり笑って

命の玉はね、

自由自在に輝けるのよ。

本当に希望が欲しいのは、

ほら、見てごらん。

雲の下のたくさんの人達。

ポピーちゃんはびっくりしました。

地上はあまりにたくさんの

悲しい顔でいっぱいなのです。

ポピーちゃんは泣き出しました。

今まで知らなかったことが

悲しくて悲しくて、

いっぱい、いっぱい泣きました。

そして、

ふと、涙を止めました。

何ができるかな?

ポピーちゃんのまっすぐな目に

おばあちゃんは

にっこり笑って、

持ってきた星を

たくさん、たくさん、

降らしましょう!

たくさんの星は空いっぱいに広がって、

大空を

きらきらきらきら、

輝かせました。

ポピーちゃんの流した涙も

輝きの一部になって、

眺める人達を驚かせているようです。

小人さんとおばあちゃんは

ポピーちゃんを微笑みながら眺めていました。

家に帰ると、ポピーちゃんは

みんなの笑顔の写真を

壁にいっぱい

飾りました。

みんながもっともっと

心の底から笑顔になれますように

そう

祈りを込めて。

 

Fancy Granny other episodes 他のおしゃれなおばあちゃんのお話とイラスト

Fancy Granny Stories おしゃれなおばあちゃんのお話16

この日のおばあちゃんとポピーちゃんは

見晴らしの良い、東の国の丘へ来ています。

遠くの山まで見渡せて

カラフルなケーキがたくさん敷き詰められたような

村々でいっぱい!

おばあちゃんは嬉しくなって、

近くにあった雲の上に

ぴょん!

と上がりました。

シャンシャン

シャラシャラ

おばあちゃんが踊り始めると

いつの間にか

おばあちゃんと一緒に

東の国の二人の妖精さんが

一緒に楽しく

楽器を奏で始めています。

楽しく歌って踊った後に、

妖精さんたちが言いました。

西の国で生まれたユニコーンは

ご存知ですか?

ユニコーンには頭に一本角がついていて

それはそれはお菓子のようにカラフルで

綺麗なたてがみの馬なのです。

あまりに美しいので

一緒に歌って踊っていただきたいと

東の国にもお連れしたところ、

ユニコーンが袋から飛び出して

どこかへ遊びに行ったまま戻らないのです。

見つけるお手伝いをしてくれませんか?

そして、妖精さんが大きな袋を出しました。

空を飛ぶのに必要なお友達を紹介します。

と言いながら

袋を開けると、

びっくり仰天!

東の国の大きな龍が飛び出しました。

龍はおばあちゃんにゆっくり挨拶をして、

おばあちゃんを首の上に乗せました。

一緒にいたポピーちゃんには

妖精さんが、ユニコーンに渡して欲しい羽を手渡し、

この羽を上下に動かすと

空を飛べますよ。

ポピーちゃんは思いっきり上下に動かしてみました。

すると一瞬で高い、高い、

空の上へ!

おばあちゃんの乗る龍も

高い山々の間を

上がったり下がったりしながら

飛んでいます。

高く、高く

楽しく思いっきり飛んでいると

おひさまが

にっこり。

おばあちゃんとポピーちゃんは

大きく手をふっておひさまに挨拶をすると

おひさまはさらにぽかぽか

明るく照らしてくれました。

ふ、と気がつくと、

素敵で可愛らしいユニコーンが

ぽかぽか、

きらきらした

おひさまの光に誘われて

踊りながら現れました。

普段はなかなか人に近づかない

ユニコーンですが、

おばあちゃんたちの楽しそうに空を飛んでいる姿に

惹き寄せられて

安心して近づいてきました。

そして一緒に、

すやすやすやすや。。。

おひるねの時間。

すると、

お花畑で眠っているおばあちゃんとユニコーンが

可愛い楽しいお菓子の夢を見始めました。

まだまだ遊びたくて仕方のない

いたずら好きのポピーちゃんが

夢を食べるバク君と一緒に

ぱくぱくぱくぱく。。。

美味しいお菓子を食べ始めました。

美味しい夢を見て

楽しい時間をいっぱい過ごした

おばあちゃんたちは

そろそろ帰る時間になりました。

ユニコーンも心地よく疲れ、

妖精さんの待つ東の国へ

一休みしに行くことにしました。

ユニコーンは自分から

ぴょーーーーーん!!!

と東の国の入り口の袋へ

飛び込んでいきました。

ポピーちゃんはユニコーンにあげる羽を

渡し忘れていたことに気づき、

急いで袋へ羽を放り込みました。

おばあちゃんとポピーちゃんは

楽しい時間を過ごしながら、

東の国の妖精さんの

お役にも立てたようですよ。

ほらほら、おばあちゃんの声が聞こえてきます。

明日はどんなところで、

どなたに出会えるのかしらね?

 

Fancy Granny Other episodes 他のお話とイラスト

Fancy Granny Stories おしゃれなおばあちゃんのお話15

ほんのり月明かりが照らす都会のひととき。

どこからともなく、

ひゅーーーーーーーーーーーーーーん。。。

今夜も自由自在に飛び回るおばあちゃん。

ピンクのリボンで結んだロープで

高いビルの間を

ひゅん、ひゅん、ひゅん、ひゅん。

うっすら汗をかきながら

大急ぎでどこかへ向かっているようです。

あ、

昼間のかけっこで一位になれなかった

大好きなポピーちゃんのところに来たようですよ。

ぷりぷり

しくしく

しているポピーちゃんに

おばあちゃんがゆっくり話しかけます。

あらあら

可愛いお顔が涙いっぱいでまっかっか!

ポピーちゃん、

いっしょうけんめい

だれのために、

走ったの?

そういって、おばあちゃんは

ポピーちゃんの手を取りました。

その瞬間、

ふわっと身体が浮いて

気がつくと高い木の上にいます。

ピー、ピー、ピー!

賑やかな鳥の声がします。

一羽の小さな鳥が、

巣から飛び出そうとしています。

お父さん、お母さん鳥たちが

優しく、厳しく見守る中で

兄弟の鳥達が巣の中から大声で応援しています。

飛べるぞ、飛べるぞ!

バタバタバタバタ!

そして、

ふわ!

飛び立ちました!

わーーーー!!!

とみんなでおお喜び!

これで自由に飛ぶことができるのです!

そして今度は大草原へ。

生まれたばかりの小さな子馬が

足をおもいっきりふんばって、

立ち上がろうとしています。

足をぶるぶるさせながら

ゆっくり、ゆっくり、

でも確実に

足をまっすぐにしています。

気がつくと

ポピーちゃんも全力で応援しています。

生まれて初めて立ち上がった子馬。

ポピーちゃんは嬉しくて涙が出てきました。

早く走るために生まれてくる子馬。

その最初の一歩は、

まず、

ゆっくりと確実に立ち上がる事なのです。

おばあちゃんは、まだまだ飛んでいきます。

今度は大きな川へ。

もっと安全なところで子供たちが育つよう、

お母さん鮭たちが

一生懸命滝を登ろうとしています。

川を力いっぱい上がっていくのです。

ポピーちゃんは

思わず手をにぎりました。

そしてついに、

お母さん鮭は川を登りきりました!

これでこれから生まれてくる稚魚たちが

安全に生まれてこられます。

そして、鮭が上っていった滝の先を見ると

大きな大きなおひさまが

きらきらきらきら、

輝いています。

そう、

おひさまは

自分の身体の中で

小さな粒子をぶつけあって

大きな爆発を起こし、

自分から輝いてみんなを照らしているのです。

それは、

おひさまにとって

毎日

ただただ、

前へ前へ、

進むことなのです。

そのおひさまに照らされて、

おばあちゃんもポピーちゃんも

良いこと、悪いこと、

次々に押し寄せる

谷を越え、山を越え、

少しずつ、

自由自在の

世界へと、

上がっていきます。

ポピーちゃんは

かけっこも、鳥が飛ぶことも、お母さん鮭が泳ぐことも

全部、みんなが

それぞれ

前進するための一歩を

ただ、ただ、

進んでいるだけなんだ

と気が付きました。

みんなが早く走っても、

ポピーちゃんが走るその一歩は

ポピーちゃんの前進なのです。

あ、

おばあちゃんの声が聞こえてきます。

悔しくて悲しい想いの谷に落ちても、

止まらず登って歩いていくと

次の谷の底は

前より深くなくて

気がついたら前より少し

強く、自由になっているはずよ

一つ、

一つ、

おひさまの光のように

あたしたちも

おもいっきり輝いていきましょう!

明日、もっと自由に、

いろんな所へ冒険に行かれるように!

 

Fancy Granny other episodes 他のおしゃれなおばあちゃんのお話とイラスト

 

Fancy Granny Storiesおしゃれなおばあちゃんのお話12

この日は夜中にふと目が覚めたおばあちゃん。

気づくとお部屋のドアが開いていて

ほんのりだいだい色の明かりが入ってきています。

ぐっすり眠っていたはずのポピーちゃんも起きてきて

二人でしょぼしょぼお外を覗いてみますが

そこには、なんと。。。

じかんと空間をこえた

ふしぎな道が見えています。

そして

気づくと

お部屋に消したはずのろうそく

ゆらゆらゆれていろんな影の形を作りだしているのです。

お部屋の影は

だんだんと

なにやらたくさんの景色に変わっていき、

おばあちゃんとポピーちゃんは目を見はりました。

大きなお魚や大きな恐竜、

そして二本足で歩くサルに

大きな鳥。

遠くにロケットも飛んでいます。

おばあちゃんとポピーちゃんは

この夜、じかんと空間を飛びこえました。

大きなきょうりゅうが遊ぶばしょでは

きょうりゅうの首をすべりおりて遊んでいます。

大きなサルの娘さんとも

かけっこをして、

一番キラキラしたおほしさまを探しています。

あ、

おばあちゃん、

おほしさまを見つけたようです。

おばあちゃんはキラキラしたおほしさまをめざして、

気がついたら

高い、高い

ひまわりのてっぺんにまでのぼっています。

ポピーちゃんは、

おつき様にむすんだ

ブランコで

お花さんとお話しながら

ぷーらぷら。

そうこうしていると、

こんどは

大きなお魚と一緒に

もちろん海の中にもとびこんでいます。

ざぶーーーーーーーーーーーーん!

おおきな音を立てて飛び込んだら

おおきなあわがおふとんみたいに

ふわふわ

しゃわしゃわ

みんなのまわりをかこんでいます。

ふわふわでとっても気持ちが良くて

気がついたら泡に乗って

ぷわぷわ

ふわふわ

じかんをこえて

こんどは大きな街へやってきました。

あ、おばあちゃんの声が聞こえてきます。

みんないろんなものを作ってきたね。

ほらほら、あんなに大きなたてものや

色とりどりのじどうしゃと。

これからはどんなものを作るんだろう?

はて、みんなの心の中にも

たくさんの世界が広がっていることを

知っているのかしら?

みんな

今夜どんな世界をのぞき見て

明日はどんなものを作るのかしら?

あたしは明日、

どんな明日を作ろうかしら?

じかんはどんどん流れていくね。

他のおしゃれなおばあちゃんのお話とイラスト

Fancy Granny Story おしゃれなおばあちゃんのお話11

この日のおばあちゃんはどうやらお台所でお料理中。

大きな具材で大きなサンドイッチを作っています。

いろんな野菜やチーズを挟んで

端と端に両手を当てて、

ポピーちゃんとおばあちゃんで

よいしょ、よいしょ、よーーーいしょーーー!

今度はクッキー?

粉やバターと卵で作ったクッキー生地を

テーブルの上で

ぐーんと伸ばし

いろんな形を繰り抜いています。

丸い形に

ハートの形

星やはっぱに

わくわくわくわく!

さー、いっぱい焼きましょう!

おばあちゃんがあたたかくしたオーブンで

柔らかかったクッキーの生地が

どんどん、かたーくなっていきます。

するとオーブンの中から

あまくて美味しそうな香りが

ふわふわ漂ってきました。

するとお外に鳥さんたちが。

あらあら、うさぎさんも覗いています。

あれ!おひさまも覗いているようですよ!

ほらほら、もうすぐ焼けるわよ!

甘い香りでいっぱいのお部屋で

たくさんのクッキーが焼けました!

すると、

ふわふわさくさくのグッキーの香りを

おひさまが大きく吸い込みました。

すると香りがおばあちゃんとポピーちゃんを窓から

空へ連れ出しました。

おやおや、まーまー!

紅茶のカップにのっかって

香りの中を

いろんな形のクッキー達と

くるくるくるくる

どんどんどんどん

上がっていきます。

ぐんぐん上がって

雲の上まで行きました。

たくさん焼いたクッキーを

ふわふわしながら

ほくほく食べると

まるでおひさまも一緒に食べているようです。

いっぱい雲の上で遊んだ後は

今度はふわふわ

大地へ降り始めました。

下に着いたおばあちゃんの周りでは

くまさんやうさぎさんたちが

降ってきた紅茶のカップにおお喜びで

くるくる遊び始めています。

するとおばあちゃん、

またまた何かを作り始めたようですよ。

トントン、カンカン

ポピーちゃんも

カンカン、トントン

出来上がったのは

クッキーのおうち!

土台から屋根まで

いろんなお菓子でいっぱいです!

おばあちゃんとポピーちゃん、

どんなもんだい!

おお喜び!

これから森のみんなをご招待して

賑やかな森のパーティになるでしょう。

あ、今日もほら、

おばあちゃんの声が聞こえてきます。

みんな、みーんな呼んじゃいましょう!

クッキーの作り方も教えましょう!

美味しい紅茶も入れましょう!

みんなの笑顔が楽しみね!

Fancy Granny Other episodes 他のお話とイラスト

Fancy Granny Storiesおしゃれなおばあちゃんのお話10

ほんのり

ぽかぽか

暖かい季節の真ん中で

おしゃれなおばあちゃんはお花になった気分のようです。

小さな両手に小さな絵本。

おばあちゃんはお花の上で

ふわふわ

ゆったり。

静かな池の上に座っていると

何やら遠くでおばあちゃんを呼ぶ声がしてきます。

ゲロゲロ、

ケロケロ、

こっちへ来ない?

おばあちゃんは

ぴょん!

一緒にいたポピーちゃんとチューリップちゃんが

カエルさんを見たとたん、

カエルさんがゲロゲロ、

二人はおばあちゃんの後ろで

きゃーーーーー!!!

おばあちゃんは

何も言わずに

カエルさんににっこり。

カエルさん、何か楽しいことはあったかしら?

あたし今日はこんなに小さくなって

あなたに会いに来てみたよ!

カエルさんも嬉しそうににっこり。

ポピーちゃんとチューリップちゃんも

ほっと安心して

にっこり♥

カエルさんに連れられて

カシのお花の木陰を覗いてみます。

するとそこには

小さなおしゃれなカエルさんや

素敵なうずまきの殻を身につけた

かわいらしいかたつむりさんも

みんなで楽しくおしゃべりをしています。

みんなが言うことには

この辺りにはラズベリーがたくさんあって

他のどこにも見つけられないほど、

本当に美味しいのだそうです。

見つけてごらん、

とみんなが言葉にする前に

おばあちゃんは

あ、と言う間に

背の高いユリの花の上へ

ひとっ飛び!

ユリの上から見える景色は

赤や緑の可愛いおうちに

明るい緑の山の肌。

そうそう、今は春なのね♪

おばあちゃんがつぶやくと、

ぶーーーーん★

あ、美味しい蜜をこしらえる

ハチさんたちが

頭の上を飛んでいきました。

今度はハチさんたちについていくと

なんとまーーーーー!!!

赤い大きなラズベリーが

大きく茂った緑の枝にたくさん、たくさん

なっています!

おばあちゃんは

おもいっきり

一番真ん中の大きなラズベリーに飛び乗りました。

頬にラズベリーの粒をくっつけながら

とろける甘酸っぱいラズベリーの美味しさに

おばあちゃんの笑顔もとろけそう!

ハチさんたちもここでもそこでも

ぶーんぶん!

とっても楽しそうに

お花の花粉を

集めています。

ふと、上の葉を見ると青虫さんが

おばあちゃんにニッコリ笑いかけ、

口いっぱいのラズベリーに嬉しそうにしている

おばあちゃんを優しそうに見つめています。

青虫さんに気づいたおばあちゃん、

美味しいラズベリーの粒を

あなたもお好き?さあ、どうぞ♪

青虫さんは

僕ははっぱの方が好きなんだ♪

おばあちゃんは嬉しくなって言いました。

そうね、好きなものはみんな違うのね♪

みんな違って楽しいね♪

するとそこに

ピーピー、チチチ!

あたたかい春の愛の歌が聞こえてきました。

鳥さんたちが

素敵なパートナーを探しているようです。

あ、二羽のおしゃれな鳥さんが

綺麗な声で歌を歌って

おいかけっこをしています!

おばあちゃんとポピーちゃんは

木の後ろに

さっと隠れて

おばあちゃんが

ポピーちゃんに

しーーーー!

ポピーちゃんはとっさに口を抑えて

静かに一緒に見ていると

二羽の鳥さん、どんどん近くに寄り添い始め

綺麗な歌声で一緒に合わせて歌っていると

ハートの形ができてきました!

まーまー、なんて可愛らしいんでしょーーー!

いくつもできたハートの形は

二羽の鳥が一緒に飛び立つお手伝いをしているようです。

そっと寄り添った鳥さんたちが

ぱ!

と一緒に飛び立つと、

おばあちゃんとポピーちゃんもすっかり舞い上がって

一緒に

ぱ!

と飛び出しました。

二羽の鳥さんたちが

嬉しそうに

声をかけてくれています。

今から雲の上までどんどん行って

高く、高く

上がってみるよ!

雲の上は楽しいよ!

そこでおばあちゃんとポピーちゃん、

雲の道を駆け上がりました。

丘を越えて、

山を見渡し、

たくさんの木々は

まるでカラフルなモザイク模様のように見えてきて、

おばあちゃんは楽しくなって歌い始めています。

ほら、聞こえてきますよ、

おばあちゃんの歌声が!

ルンルン、

ラララ

爽やかな

春の暖かい風の中を

ふわふわと浮かぶ雲の上に

小さなおばあちゃんとポピーちゃんが

ぴょんぴょん、

ぴょんぴょん。

上へ、上へと上がって行きます。

下に見えるたくさんの森や山を

高みから自由に幸せな気持ちいっぱいで

見下ろしながら。

 

Fancy Granny Other episodes 他のお話とイラスト

 

 

 

 

Fancy Granny Stories おしゃれなおばあちゃんのお話9

段々と夏に向かう暖かい小さな丘の上の村の細い路地に

おしゃれなおばあちゃんが

ちょこんと座っています。

よくよく見ると、

壁に沿った弦の上。

何を想って座っているのでしょう?

細い道には

風がひゅー。

遠くの音が風に混ざって聞こえてきます。

するとおばあちゃん、

吹き抜ける風と一緒に

ぴょーん!と跳ねて

村の外に飛び出して

海に浮かんだ小さな島を

ぴょんぴょん、

飛んで

あったかそうな

おひさまを

片手に持って

ひとっ飛び!

大きな島にたどり着くと

お腹が空いて一休み。

おしゃれなパン屋はBoulangerie。

おひさまいっぱいのあったかい島で

おひさま色でぱりぱりの

あったかそうなバゲットに

みんなとっても幸せそう♪

おやおや?

ふ、と気がつくと

なにやらたくさんの小さなアリさんが

よいしょ、よいしょと

小さなバゲットの粒を運んでいます。

おばあちゃんは興味いっぱい!

ずーっと、じっくり見ていると

働きものののアリさんたちが

おばあちゃんにご挨拶!

びっくりしながらもおばあちゃん、

いつのまにやら

アリさん達とよいしょ、よいしょ。

手にいっぱいのバゲットの粒を運んでいます。

アリさんたちが大喜び。

気づくと大きなアリさんのおうち。

みんなで楽しく入っていきます。

よいしょ、よいしょ。

おばあちゃんがささやきます。

なんだか不思議な場所だわね。

本当に不思議な場所で

入るとアリさん達に加わった

小人さん達も仕事をしています。

どうやら、不思議なこの場所では

みんなでお水を掘っているようです。

一つの大きな土のボールを

みんなでつんつん

足元をつついて穴を掘り、

大地に必要なお水を掘り起こしているようです。

隣でじゃーっと水が出て

後ろでやったー!と声がして

みんな自分の足元を

いっしょうけんめい掘っています。

おばあちゃんもポピーちゃんも

それ!それ!

前も後ろも振り向かず

足元に穴を掘っています。

それを見守る小人やアリさん。

みんなで静かに応援しているようですよ。

そしてパっと穴ができ、

ブワっと水が飛び出しました。

飛び出したお水は止まりません。

大きな大きな川になって

どんどんどんどん流れていきます。

そこにおばあちゃんが持ってきた

おひさまの光を当ててみると

あらあら、不思議!

大きな、大きな七色の虹が飛び出して

みんなわーっとおお喜び!

みんなの楽しそうな声の中から

おばあちゃんの声が聞こえます。

みんなで仲良くお仕事すると

素敵なものが形になるね!

みんなで一緒に喜び合うと

幸せいっぱいの時間になるね!

今日も冒険の中で色々見たおばあちゃん。

明日はどんな世界で、

どんなお友達と

冒険をしているのでしょう?

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