Fancy Granny Stories おしゃれなおばあちゃんのお話16

この日のおばあちゃんとポピーちゃんは

見晴らしの良い、東の国の丘へ来ています。

遠くの山まで見渡せて

カラフルなケーキがたくさん敷き詰められたような

村々でいっぱい!

おばあちゃんは嬉しくなって、

近くにあった雲の上に

ぴょん!

と上がりました。

シャンシャン

シャラシャラ

おばあちゃんが踊り始めると

いつの間にか

おばあちゃんと一緒に

東の国の二人の妖精さんが

一緒に楽しく

楽器を奏で始めています。

楽しく歌って踊った後に、

妖精さんたちが言いました。

西の国で生まれたユニコーンは

ご存知ですか?

ユニコーンには頭に一本角がついていて

それはそれはお菓子のようにカラフルで

綺麗なたてがみの馬なのです。

あまりに美しいので

一緒に歌って踊っていただきたいと

東の国にもお連れしたところ、

ユニコーンが袋から飛び出して

どこかへ遊びに行ったまま戻らないのです。

見つけるお手伝いをしてくれませんか?

そして、妖精さんが大きな袋を出しました。

空を飛ぶのに必要なお友達を紹介します。

と言いながら

袋を開けると、

びっくり仰天!

東の国の大きな龍が飛び出しました。

龍はおばあちゃんにゆっくり挨拶をして、

おばあちゃんを首の上に乗せました。

一緒にいたポピーちゃんには

妖精さんが、ユニコーンに渡して欲しい羽を手渡し、

この羽を上下に動かすと

空を飛べますよ。

ポピーちゃんは思いっきり上下に動かしてみました。

すると一瞬で高い、高い、

空の上へ!

おばあちゃんの乗る龍も

高い山々の間を

上がったり下がったりしながら

飛んでいます。

高く、高く

楽しく思いっきり飛んでいると

おひさまが

にっこり。

おばあちゃんとポピーちゃんは

大きく手をふっておひさまに挨拶をすると

おひさまはさらにぽかぽか

明るく照らしてくれました。

ふ、と気がつくと、

素敵で可愛らしいユニコーンが

ぽかぽか、

きらきらした

おひさまの光に誘われて

踊りながら現れました。

普段はなかなか人に近づかない

ユニコーンですが、

おばあちゃんたちの楽しそうに空を飛んでいる姿に

惹き寄せられて

安心して近づいてきました。

そして一緒に、

すやすやすやすや。。。

おひるねの時間。

すると、

お花畑で眠っているおばあちゃんとユニコーンが

可愛い楽しいお菓子の夢を見始めました。

まだまだ遊びたくて仕方のない

いたずら好きのポピーちゃんが

夢を食べるバク君と一緒に

ぱくぱくぱくぱく。。。

美味しいお菓子を食べ始めました。

美味しい夢を見て

楽しい時間をいっぱい過ごした

おばあちゃんたちは

そろそろ帰る時間になりました。

ユニコーンも心地よく疲れ、

妖精さんの待つ東の国へ

一休みしに行くことにしました。

ユニコーンは自分から

ぴょーーーーーん!!!

と東の国の入り口の袋へ

飛び込んでいきました。

ポピーちゃんはユニコーンにあげる羽を

渡し忘れていたことに気づき、

急いで袋へ羽を放り込みました。

おばあちゃんとポピーちゃんは

楽しい時間を過ごしながら、

東の国の妖精さんの

お役にも立てたようですよ。

ほらほら、おばあちゃんの声が聞こえてきます。

明日はどんなところで、

どなたに出会えるのかしらね?

 

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Fancy Granny Storiesおしゃれなおばあちゃんのお話14

この日、

おばあちゃんは、ある男の子に出会いました。

ポピーちゃんをいつも、

ぷりぷり怒らせたり、

しくしく悲しませたり、

なかなか笑顔になれない男の子です。

出会ったしゅんかん、

おばあちゃんは男の子にかけよりました。

おばあちゃんには

見えていたんです。

大きく、おそろしく見せている姿の下に

小さくうずくまっている

寂しさいっぱいの男の子が。

おばあちゃんはさっそく

男の子の心の中へ。

ポピーちゃんには

いろんな模様でいっぱいの、

大きなハートが見えました。

そう、おばあちゃんは心の中へ入るカギを持っているのです。

ポピーちゃん、いっしょにおいで。

かちゃかちゃ、

かちり。

ハートのドアが開きました。

おばあちゃんは、入ったドアを開けたまま

薄暗い階段を

ゆっくり、ゆっくり、

下りて行きます。

淡いろうそくのような光が

空中に浮いている、

不思議な、空間です。

振り向きもせず奥へ、奥へと下りて行くと、

世界は

どんどん、どんどん、

不思議さいっぱいになっていきます。

ポピーちゃんは、数字や文字でいっぱいの

黒い頭のひとかげに気を取られました。

おばあちゃんは、そんなものには目もくれず、

さらにどんどん、

奥へ、奥へと下りて行きます。

そのうち、

大きな恐竜や

大きなサル、

大きな三角の建物に

不思議な人々

みんながみんな、

怖い目をしている

いろんなものでごちゃごちゃの世界が。

どんどん不安と悲しさいっぱいになるポピーちゃんに

気にしない、気にしない。

もうすぐよ。

そういっておばあちゃん、

スピードを上げて

奥へ、奥へと下りて行きます。

すると、急に目の前に

ぱーーーーーーーーーーっ!

と開いた輝くハート!

おばあちゃんは大きな笑顔になって、

すかさずハートに優しくさわりました。

ポピーちゃんもあとに続いてさわってみます。

ほんわか

あったかく、

なんともやさしさいっぱいの

そのハート。

びっくりしたポピーちゃんは

それが

いつもいじわるな

男の子の心のあたたかさだ、と気が付きました。

みんなにあるのよ、

このハート。

おばあちゃんはそう言うと

手から同じハートをいっぱいのばして

びゅーーーーーーーーーーん!

と、一瞬のうちに

お空へ大きく飛び出しました!

ポピーちゃんは、

わくわくわくわくしました!

そう、

男の子の怖い顔は

いっぱいの寂しさを隠すための、

お面だったのです。

そして

あんなにあたたかくてやさしいハートが

ポピーちゃんの心の中にも

みんなの中にもある、

そう気がついたからです。

そして、

みんなに教えてあげたくなりました。

そこでハートのお手紙にして

男の子にも、

学校のお友達にも

道で会う知らない人にも、

みんなにあげたくなりました。

そして

ポピーちゃんも自分の心のカギを見つけたくなりました。

おばあちゃんはどんな風にカギを見つけたの?

おばあちゃんは笑顔で言います。

うふふ。

必ず分かるわよ。

見つけた時はおばあちゃんを心の旅へ

連れて行ってね♪

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Fancy Granny Story おしゃれなおばあちゃんのお話11

この日のおばあちゃんはどうやらお台所でお料理中。

大きな具材で大きなサンドイッチを作っています。

いろんな野菜やチーズを挟んで

端と端に両手を当てて、

ポピーちゃんとおばあちゃんで

よいしょ、よいしょ、よーーーいしょーーー!

今度はクッキー?

粉やバターと卵で作ったクッキー生地を

テーブルの上で

ぐーんと伸ばし

いろんな形を繰り抜いています。

丸い形に

ハートの形

星やはっぱに

わくわくわくわく!

さー、いっぱい焼きましょう!

おばあちゃんがあたたかくしたオーブンで

柔らかかったクッキーの生地が

どんどん、かたーくなっていきます。

するとオーブンの中から

あまくて美味しそうな香りが

ふわふわ漂ってきました。

するとお外に鳥さんたちが。

あらあら、うさぎさんも覗いています。

あれ!おひさまも覗いているようですよ!

ほらほら、もうすぐ焼けるわよ!

甘い香りでいっぱいのお部屋で

たくさんのクッキーが焼けました!

すると、

ふわふわさくさくのグッキーの香りを

おひさまが大きく吸い込みました。

すると香りがおばあちゃんとポピーちゃんを窓から

空へ連れ出しました。

おやおや、まーまー!

紅茶のカップにのっかって

香りの中を

いろんな形のクッキー達と

くるくるくるくる

どんどんどんどん

上がっていきます。

ぐんぐん上がって

雲の上まで行きました。

たくさん焼いたクッキーを

ふわふわしながら

ほくほく食べると

まるでおひさまも一緒に食べているようです。

いっぱい雲の上で遊んだ後は

今度はふわふわ

大地へ降り始めました。

下に着いたおばあちゃんの周りでは

くまさんやうさぎさんたちが

降ってきた紅茶のカップにおお喜びで

くるくる遊び始めています。

するとおばあちゃん、

またまた何かを作り始めたようですよ。

トントン、カンカン

ポピーちゃんも

カンカン、トントン

出来上がったのは

クッキーのおうち!

土台から屋根まで

いろんなお菓子でいっぱいです!

おばあちゃんとポピーちゃん、

どんなもんだい!

おお喜び!

これから森のみんなをご招待して

賑やかな森のパーティになるでしょう。

あ、今日もほら、

おばあちゃんの声が聞こえてきます。

みんな、みーんな呼んじゃいましょう!

クッキーの作り方も教えましょう!

美味しい紅茶も入れましょう!

みんなの笑顔が楽しみね!

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Fancy Granny Storiesおしゃれなおばあちゃんのお話10

ほんのり

ぽかぽか

暖かい季節の真ん中で

おしゃれなおばあちゃんはお花になった気分のようです。

小さな両手に小さな絵本。

おばあちゃんはお花の上で

ふわふわ

ゆったり。

静かな池の上に座っていると

何やら遠くでおばあちゃんを呼ぶ声がしてきます。

ゲロゲロ、

ケロケロ、

こっちへ来ない?

おばあちゃんは

ぴょん!

一緒にいたポピーちゃんとチューリップちゃんが

カエルさんを見たとたん、

カエルさんがゲロゲロ、

二人はおばあちゃんの後ろで

きゃーーーーー!!!

おばあちゃんは

何も言わずに

カエルさんににっこり。

カエルさん、何か楽しいことはあったかしら?

あたし今日はこんなに小さくなって

あなたに会いに来てみたよ!

カエルさんも嬉しそうににっこり。

ポピーちゃんとチューリップちゃんも

ほっと安心して

にっこり♥

カエルさんに連れられて

カシのお花の木陰を覗いてみます。

するとそこには

小さなおしゃれなカエルさんや

素敵なうずまきの殻を身につけた

かわいらしいかたつむりさんも

みんなで楽しくおしゃべりをしています。

みんなが言うことには

この辺りにはラズベリーがたくさんあって

他のどこにも見つけられないほど、

本当に美味しいのだそうです。

見つけてごらん、

とみんなが言葉にする前に

おばあちゃんは

あ、と言う間に

背の高いユリの花の上へ

ひとっ飛び!

ユリの上から見える景色は

赤や緑の可愛いおうちに

明るい緑の山の肌。

そうそう、今は春なのね♪

おばあちゃんがつぶやくと、

ぶーーーーん★

あ、美味しい蜜をこしらえる

ハチさんたちが

頭の上を飛んでいきました。

今度はハチさんたちについていくと

なんとまーーーーー!!!

赤い大きなラズベリーが

大きく茂った緑の枝にたくさん、たくさん

なっています!

おばあちゃんは

おもいっきり

一番真ん中の大きなラズベリーに飛び乗りました。

頬にラズベリーの粒をくっつけながら

とろける甘酸っぱいラズベリーの美味しさに

おばあちゃんの笑顔もとろけそう!

ハチさんたちもここでもそこでも

ぶーんぶん!

とっても楽しそうに

お花の花粉を

集めています。

ふと、上の葉を見ると青虫さんが

おばあちゃんにニッコリ笑いかけ、

口いっぱいのラズベリーに嬉しそうにしている

おばあちゃんを優しそうに見つめています。

青虫さんに気づいたおばあちゃん、

美味しいラズベリーの粒を

あなたもお好き?さあ、どうぞ♪

青虫さんは

僕ははっぱの方が好きなんだ♪

おばあちゃんは嬉しくなって言いました。

そうね、好きなものはみんな違うのね♪

みんな違って楽しいね♪

するとそこに

ピーピー、チチチ!

あたたかい春の愛の歌が聞こえてきました。

鳥さんたちが

素敵なパートナーを探しているようです。

あ、二羽のおしゃれな鳥さんが

綺麗な声で歌を歌って

おいかけっこをしています!

おばあちゃんとポピーちゃんは

木の後ろに

さっと隠れて

おばあちゃんが

ポピーちゃんに

しーーーー!

ポピーちゃんはとっさに口を抑えて

静かに一緒に見ていると

二羽の鳥さん、どんどん近くに寄り添い始め

綺麗な歌声で一緒に合わせて歌っていると

ハートの形ができてきました!

まーまー、なんて可愛らしいんでしょーーー!

いくつもできたハートの形は

二羽の鳥が一緒に飛び立つお手伝いをしているようです。

そっと寄り添った鳥さんたちが

ぱ!

と一緒に飛び立つと、

おばあちゃんとポピーちゃんもすっかり舞い上がって

一緒に

ぱ!

と飛び出しました。

二羽の鳥さんたちが

嬉しそうに

声をかけてくれています。

今から雲の上までどんどん行って

高く、高く

上がってみるよ!

雲の上は楽しいよ!

そこでおばあちゃんとポピーちゃん、

雲の道を駆け上がりました。

丘を越えて、

山を見渡し、

たくさんの木々は

まるでカラフルなモザイク模様のように見えてきて、

おばあちゃんは楽しくなって歌い始めています。

ほら、聞こえてきますよ、

おばあちゃんの歌声が!

ルンルン、

ラララ

爽やかな

春の暖かい風の中を

ふわふわと浮かぶ雲の上に

小さなおばあちゃんとポピーちゃんが

ぴょんぴょん、

ぴょんぴょん。

上へ、上へと上がって行きます。

下に見えるたくさんの森や山を

高みから自由に幸せな気持ちいっぱいで

見下ろしながら。

 

Fancy Granny Other episodes 他のお話とイラスト