おしゃれなおばあちゃんのお話1−18話

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Fancy Granny Stories おしゃれなおばあちゃんのお話18

星の村の小人さんと

流れ星を眺めるおばあちゃんとポピーちゃん。

すると2つの綺麗な玉が

ふわふわ空へ上がっていくのが見えました。

不思議に思ったポピーちゃんが

あれはなあに?

おばあちゃんは何も言わずに

静かに立ち上がり、

小人さんにお願いして

星でいっぱいに飾った笹の木を

一本いただきました。

小人さんは不思議そうに訪ねました。

どこに持って行くんだい?

おばあちゃんはにこにこしながら

この木はありがとうと希望がいっぱいくっついた

木だからね♪

見ていてごらん、

持って歩くと

いろんなことが見えてくるのよ♪

どれだけたくさん歩いたでしょう?

大きな川を渡れずに困っている人達がいました。

おばあちゃんは、

息をする間もなく

どーーーーーーん!!!

と、星の付いた笹の木を橋にして

みんなを向こう岸に渡してあげました。

笹の木を置いて、

星だけを持ち、

さらにさらに

歩いていくと、

今度は

空に浮かぶお城の見える丘へやってきました。

小人さんが小さな声で言いました。

希望を無くした城だ。。。

おばあちゃんが

ポピーちゃんと小人さんを見て

ウインクをひとつすると、

二人はすぐに

自分達が持っているこの星が

みんなの希望になると気が付きました。

ところが、

そこからが大変でした。

大きな森を抜け、空の城まで長く長く続く階段を

一歩、一歩、上がっていくのです。

小人さんは

ふーふー!

ポピーちゃんも

ひーひー!

言いながら一生懸命上がっていきます。

おばあちゃんも、

大きな星をしっかり運びながら

ひーひー、ふーふー!

気がつくと、様子を見ていたたくさんの小人さんたちが

おばあちゃん達を応援しています。

もう少しだ!

あと一歩!

あと一歩!

階段を上がりきった3人が見たものは

たくさんの不思議な綺麗なふわふわの玉でした。

あ!!!

ポピーちゃんが叫びました。

小人さんの森の丘で見た、

ふわふわ浮いて上がっていった玉だったのです。

おばあちゃんは

にっこり笑って

命の玉はね、

自由自在に輝けるのよ。

本当に希望が欲しいのは、

ほら、見てごらん。

雲の下のたくさんの人達。

ポピーちゃんはびっくりしました。

地上はあまりにたくさんの

悲しい顔でいっぱいなのです。

ポピーちゃんは泣き出しました。

今まで知らなかったことが

悲しくて悲しくて、

いっぱい、いっぱい泣きました。

そして、

ふと、涙を止めました。

何ができるかな?

ポピーちゃんのまっすぐな目に

おばあちゃんは

にっこり笑って、

持ってきた星を

たくさん、たくさん、

降らしましょう!

たくさんの星は空いっぱいに広がって、

大空を

きらきらきらきら、

輝かせました。

ポピーちゃんの流した涙も

輝きの一部になって、

眺める人達を驚かせているようです。

小人さんとおばあちゃんは

ポピーちゃんを微笑みながら眺めていました。

家に帰ると、ポピーちゃんは

みんなの笑顔の写真を

壁にいっぱい

飾りました。

みんながもっともっと

心の底から笑顔になれますように

そう

祈りを込めて。

 

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Fancy Granny Storiesおしゃれなおばあちゃんのお話17

どんでんがらがら。

夏のお祭り

わーいわい。

いたずら好きなおばあちゃん、

大きなちょうちんにちょこっと隠れて

みんなをびっくりさせています。

楽しい楽しい音の中、

いつのまにか

日が暮れて街はすっかり暗くなりました。

そしてみんなでろうそくを灯したランタンを

ありがとうの気持ちをたくさん込めて

みんなで空へ飛ばし始めています。

ご先祖様へ、

ありがとう!

いつも見守ってくれてありがとう!

みんなで一緒に空へランタンを飛ばしていると、

冒険好きなおばあちゃんとポピーちゃんが

ランタンにぴょーん!

おもいっきり飛び乗りました。

近くにいたきつねさんも一緒になって

ぴょーん!

ほんのり明かりの灯ったランタンは

ふわふわふわふわ

ゆっくりお空へ上がっていきます。

気がついたら

おばけの森の上を

ふわふわふわふわ。

森の中から首のながーーーーーい、

ろくろっくびのお姉さんが

こんばんは〜。。。

きゃーーーーーーー!!!

とポピーちゃんが驚いていると

おばあちゃんは大喜び!

あれあれ、きつねさんも大満足で森に帰って行くようです。

あれあれ、そうか、

あのろくろっくびは

きつねさんの魔法だったんだ!

さらにさらに、

ふわふわふわふわ

風に乗って浮いていると

小さな星を

ぽつん

と掲げた可愛い村へやってきました。

そこで出会ったのは

森の小さな小人さん。

遠くの村へやってきたのに、

小人さんも同じように

ご先祖さまにありがとうを伝えようとしています。

小人さんの伝え方は

森の木々にたくさんの星を

飾って

暗い森を明るくきらきらさせるようです。

早速おばあちゃんとポピーちゃんは

お星さまを捕まえて

森の木々に

たくさん、たくさん、

星を飾ってお手伝い。

森がすっかり明るくなると、

小人さんが

ありがとうのメロディを

小さなラッパで奏で始めました。

楽しく素敵なメロディに

おばあちゃんも歌い始めました。

ご先祖様に

ありがとう♪

優しい気持ちを

ありがとう♪

心にいつも

愛をいっぱい

ありがとう♪

優しい気持ちでいっぱいになった

みんなの心が、

ふわふわふわふわ

心軽くなっていくようです。

そしてほら、

おばあちゃんの声が聞こえてきます。

ありがとうでいっぱいになると

明日への冒険がもっともっと、

楽しくなるね♪

 

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Fancy Granny Stories おしゃれなおばあちゃんのお話16

この日のおばあちゃんとポピーちゃんは

見晴らしの良い、東の国の丘へ来ています。

遠くの山まで見渡せて

カラフルなケーキがたくさん敷き詰められたような

村々でいっぱい!

おばあちゃんは嬉しくなって、

近くにあった雲の上に

ぴょん!

と上がりました。

シャンシャン

シャラシャラ

おばあちゃんが踊り始めると

いつの間にか

おばあちゃんと一緒に

東の国の二人の妖精さんが

一緒に楽しく

楽器を奏で始めています。

楽しく歌って踊った後に、

妖精さんたちが言いました。

西の国で生まれたユニコーンは

ご存知ですか?

ユニコーンには頭に一本角がついていて

それはそれはお菓子のようにカラフルで

綺麗なたてがみの馬なのです。

あまりに美しいので

一緒に歌って踊っていただきたいと

東の国にもお連れしたところ、

ユニコーンが袋から飛び出して

どこかへ遊びに行ったまま戻らないのです。

見つけるお手伝いをしてくれませんか?

そして、妖精さんが大きな袋を出しました。

空を飛ぶのに必要なお友達を紹介します。

と言いながら

袋を開けると、

びっくり仰天!

東の国の大きな龍が飛び出しました。

龍はおばあちゃんにゆっくり挨拶をして、

おばあちゃんを首の上に乗せました。

一緒にいたポピーちゃんには

妖精さんが、ユニコーンに渡して欲しい羽を手渡し、

この羽を上下に動かすと

空を飛べますよ。

ポピーちゃんは思いっきり上下に動かしてみました。

すると一瞬で高い、高い、

空の上へ!

おばあちゃんの乗る龍も

高い山々の間を

上がったり下がったりしながら

飛んでいます。

高く、高く

楽しく思いっきり飛んでいると

おひさまが

にっこり。

おばあちゃんとポピーちゃんは

大きく手をふっておひさまに挨拶をすると

おひさまはさらにぽかぽか

明るく照らしてくれました。

ふ、と気がつくと、

素敵で可愛らしいユニコーンが

ぽかぽか、

きらきらした

おひさまの光に誘われて

踊りながら現れました。

普段はなかなか人に近づかない

ユニコーンですが、

おばあちゃんたちの楽しそうに空を飛んでいる姿に

惹き寄せられて

安心して近づいてきました。

そして一緒に、

すやすやすやすや。。。

おひるねの時間。

すると、

お花畑で眠っているおばあちゃんとユニコーンが

可愛い楽しいお菓子の夢を見始めました。

まだまだ遊びたくて仕方のない

いたずら好きのポピーちゃんが

夢を食べるバク君と一緒に

ぱくぱくぱくぱく。。。

美味しいお菓子を食べ始めました。

美味しい夢を見て

楽しい時間をいっぱい過ごした

おばあちゃんたちは

そろそろ帰る時間になりました。

ユニコーンも心地よく疲れ、

妖精さんの待つ東の国へ

一休みしに行くことにしました。

ユニコーンは自分から

ぴょーーーーーん!!!

と東の国の入り口の袋へ

飛び込んでいきました。

ポピーちゃんはユニコーンにあげる羽を

渡し忘れていたことに気づき、

急いで袋へ羽を放り込みました。

おばあちゃんとポピーちゃんは

楽しい時間を過ごしながら、

東の国の妖精さんの

お役にも立てたようですよ。

ほらほら、おばあちゃんの声が聞こえてきます。

明日はどんなところで、

どなたに出会えるのかしらね?

 

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Fancy Granny Stories おしゃれなおばあちゃんのお話15

ほんのり月明かりが照らす都会のひととき。

どこからともなく、

ひゅーーーーーーーーーーーーーーん。。。

今夜も自由自在に飛び回るおばあちゃん。

ピンクのリボンで結んだロープで

高いビルの間を

ひゅん、ひゅん、ひゅん、ひゅん。

うっすら汗をかきながら

大急ぎでどこかへ向かっているようです。

あ、

昼間のかけっこで一位になれなかった

大好きなポピーちゃんのところに来たようですよ。

ぷりぷり

しくしく

しているポピーちゃんに

おばあちゃんがゆっくり話しかけます。

あらあら

可愛いお顔が涙いっぱいでまっかっか!

ポピーちゃん、

いっしょうけんめい

だれのために、

走ったの?

そういって、おばあちゃんは

ポピーちゃんの手を取りました。

その瞬間、

ふわっと身体が浮いて

気がつくと高い木の上にいます。

ピー、ピー、ピー!

賑やかな鳥の声がします。

一羽の小さな鳥が、

巣から飛び出そうとしています。

お父さん、お母さん鳥たちが

優しく、厳しく見守る中で

兄弟の鳥達が巣の中から大声で応援しています。

飛べるぞ、飛べるぞ!

バタバタバタバタ!

そして、

ふわ!

飛び立ちました!

わーーーー!!!

とみんなでおお喜び!

これで自由に飛ぶことができるのです!

そして今度は大草原へ。

生まれたばかりの小さな子馬が

足をおもいっきりふんばって、

立ち上がろうとしています。

足をぶるぶるさせながら

ゆっくり、ゆっくり、

でも確実に

足をまっすぐにしています。

気がつくと

ポピーちゃんも全力で応援しています。

生まれて初めて立ち上がった子馬。

ポピーちゃんは嬉しくて涙が出てきました。

早く走るために生まれてくる子馬。

その最初の一歩は、

まず、

ゆっくりと確実に立ち上がる事なのです。

おばあちゃんは、まだまだ飛んでいきます。

今度は大きな川へ。

もっと安全なところで子供たちが育つよう、

お母さん鮭たちが

一生懸命滝を登ろうとしています。

川を力いっぱい上がっていくのです。

ポピーちゃんは

思わず手をにぎりました。

そしてついに、

お母さん鮭は川を登りきりました!

これでこれから生まれてくる稚魚たちが

安全に生まれてこられます。

そして、鮭が上っていった滝の先を見ると

大きな大きなおひさまが

きらきらきらきら、

輝いています。

そう、

おひさまは

自分の身体の中で

小さな粒子をぶつけあって

大きな爆発を起こし、

自分から輝いてみんなを照らしているのです。

それは、

おひさまにとって

毎日

ただただ、

前へ前へ、

進むことなのです。

そのおひさまに照らされて、

おばあちゃんもポピーちゃんも

良いこと、悪いこと、

次々に押し寄せる

谷を越え、山を越え、

少しずつ、

自由自在の

世界へと、

上がっていきます。

ポピーちゃんは

かけっこも、鳥が飛ぶことも、お母さん鮭が泳ぐことも

全部、みんなが

それぞれ

前進するための一歩を

ただ、ただ、

進んでいるだけなんだ

と気が付きました。

みんなが早く走っても、

ポピーちゃんが走るその一歩は

ポピーちゃんの前進なのです。

あ、

おばあちゃんの声が聞こえてきます。

悔しくて悲しい想いの谷に落ちても、

止まらず登って歩いていくと

次の谷の底は

前より深くなくて

気がついたら前より少し

強く、自由になっているはずよ

一つ、

一つ、

おひさまの光のように

あたしたちも

おもいっきり輝いていきましょう!

明日、もっと自由に、

いろんな所へ冒険に行かれるように!

 

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Fancy Granny Storiesおしゃれなおばあちゃんのお話14

この日、

おばあちゃんは、ある男の子に出会いました。

ポピーちゃんをいつも、

ぷりぷり怒らせたり、

しくしく悲しませたり、

なかなか笑顔になれない男の子です。

出会ったしゅんかん、

おばあちゃんは男の子にかけよりました。

おばあちゃんには

見えていたんです。

大きく、おそろしく見せている姿の下に

小さくうずくまっている

寂しさいっぱいの男の子が。

おばあちゃんはさっそく

男の子の心の中へ。

ポピーちゃんには

いろんな模様でいっぱいの、

大きなハートが見えました。

そう、おばあちゃんは心の中へ入るカギを持っているのです。

ポピーちゃん、いっしょにおいで。

かちゃかちゃ、

かちり。

ハートのドアが開きました。

おばあちゃんは、入ったドアを開けたまま

薄暗い階段を

ゆっくり、ゆっくり、

下りて行きます。

淡いろうそくのような光が

空中に浮いている、

不思議な、空間です。

振り向きもせず奥へ、奥へと下りて行くと、

世界は

どんどん、どんどん、

不思議さいっぱいになっていきます。

ポピーちゃんは、数字や文字でいっぱいの

黒い頭のひとかげに気を取られました。

おばあちゃんは、そんなものには目もくれず、

さらにどんどん、

奥へ、奥へと下りて行きます。

そのうち、

大きな恐竜や

大きなサル、

大きな三角の建物に

不思議な人々

みんながみんな、

怖い目をしている

いろんなものでごちゃごちゃの世界が。

どんどん不安と悲しさいっぱいになるポピーちゃんに

気にしない、気にしない。

もうすぐよ。

そういっておばあちゃん、

スピードを上げて

奥へ、奥へと下りて行きます。

すると、急に目の前に

ぱーーーーーーーーーーっ!

と開いた輝くハート!

おばあちゃんは大きな笑顔になって、

すかさずハートに優しくさわりました。

ポピーちゃんもあとに続いてさわってみます。

ほんわか

あったかく、

なんともやさしさいっぱいの

そのハート。

びっくりしたポピーちゃんは

それが

いつもいじわるな

男の子の心のあたたかさだ、と気が付きました。

みんなにあるのよ、

このハート。

おばあちゃんはそう言うと

手から同じハートをいっぱいのばして

びゅーーーーーーーーーーん!

と、一瞬のうちに

お空へ大きく飛び出しました!

ポピーちゃんは、

わくわくわくわくしました!

そう、

男の子の怖い顔は

いっぱいの寂しさを隠すための、

お面だったのです。

そして

あんなにあたたかくてやさしいハートが

ポピーちゃんの心の中にも

みんなの中にもある、

そう気がついたからです。

そして、

みんなに教えてあげたくなりました。

そこでハートのお手紙にして

男の子にも、

学校のお友達にも

道で会う知らない人にも、

みんなにあげたくなりました。

そして

ポピーちゃんも自分の心のカギを見つけたくなりました。

おばあちゃんはどんな風にカギを見つけたの?

おばあちゃんは笑顔で言います。

うふふ。

必ず分かるわよ。

見つけた時はおばあちゃんを心の旅へ

連れて行ってね♪

Fancy Granny Other episodes 他のお話とイラスト

Fancy Granny Stories おしゃれなおばあちゃんのお話13

海の近くでふわふわ浮いて

遠くから大きな街を見たおばあちゃんとポピーちゃん。

街のキラキラした光を見たとたん、

のんびり浮かんでいた泡を乗り捨てて

お掃除のほうきやブラシで

びゅーんびゅん!

空の上から見える畑や森は

小さなクッキーをたくさん集めたような

モザイクもよう!

いろんな色でかわいいね!

街に近づくと

大きな、大きな時計が

どーーーーーん!

カチコチカチコチ

音を立てて

にぎやかな街へのいりぐちで

迎えてくれています。

いらっしゃい、

いらっしゃい、

遠いところからよく来たね!

ポピーちゃんが何かに気がついたようです。

降り立った明るい場所には

お花をいっぱい身につけた建物と

黒い箱のような帽子をかぶってにこにこしている人が立っています。

大きな人と

小さな人と

おやおや、ポピーちゃん、

小さな男の子が気になるようです。

お花にかくれてはにかむポピーちゃんに

お花のようになって見守るおばあちゃん。

あ、男の子も気づいたようです。

うっすら暗い夜の光に

お花とライトで

空気がほんのり、

ももいろになっています。

うすぐらくなったそのしゅんかん、

気がつくとおばあちゃんたちの前には

ある古代せかいのきゅうでんの守り神があらわれました。

大きな街から

ふたりはまたまた時間を越えて

違う世界に住んでいるお友達に会いに行くことにしたようです。

大きなつばさの門番に

深く頭を下げてごあいさつ。

おばあちゃんは歌いました。

どうぞ通してくださいな。

こちらの心のとびらも開きましょう。

するととびらが

ガガガガガ。。。

音を立てて開いていきます。

あ、早速お友達がむかえに来ているようですよ。

おお喜びしたおばあちゃん。

古代の街のみんなの首に

おばあちゃんとおんなじ

赤いスカーフをあげています。

あれあれ

まーまーー!

とっても良いわね!

よく似合う!

時間と空間を飛び越えて

思いのまんま

遊ぶおばあちゃん。

ポピーちゃんも

一緒になって

たくさんの思い出を作っているようです。

遊びつかれてひとやすみ。

おばあちゃんが微笑みながら

お話する声が聞こえます。

 

扉を開ける大事なカギは

実はみんな持っているのよ。

ほらほら、ポピーちゃん、

きらきらきらきら

まぶしいでしょう?

心のとびらを開けるとね

みーんなびっくりするような

深くて広い世界にすぐに

行けるの。

本当はみんな、

みーんな

持っているのよ。

不思議な世界を開くカギ。

ね、ポピーちゃん、

明日はどこの世界の扉を開こうか?

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Fancy Granny Storiesおしゃれなおばあちゃんのお話12

この日は夜中にふと目が覚めたおばあちゃん。

気づくとお部屋のドアが開いていて

ほんのりだいだい色の明かりが入ってきています。

ぐっすり眠っていたはずのポピーちゃんも起きてきて

二人でしょぼしょぼお外を覗いてみますが

そこには、なんと。。。

じかんと空間をこえた

ふしぎな道が見えています。

そして

気づくと

お部屋に消したはずのろうそく

ゆらゆらゆれていろんな影の形を作りだしているのです。

お部屋の影は

だんだんと

なにやらたくさんの景色に変わっていき、

おばあちゃんとポピーちゃんは目を見はりました。

大きなお魚や大きな恐竜、

そして二本足で歩くサルに

大きな鳥。

遠くにロケットも飛んでいます。

おばあちゃんとポピーちゃんは

この夜、じかんと空間を飛びこえました。

大きなきょうりゅうが遊ぶばしょでは

きょうりゅうの首をすべりおりて遊んでいます。

大きなサルの娘さんとも

かけっこをして、

一番キラキラしたおほしさまを探しています。

あ、

おばあちゃん、

おほしさまを見つけたようです。

おばあちゃんはキラキラしたおほしさまをめざして、

気がついたら

高い、高い

ひまわりのてっぺんにまでのぼっています。

ポピーちゃんは、

おつき様にむすんだ

ブランコで

お花さんとお話しながら

ぷーらぷら。

そうこうしていると、

こんどは

大きなお魚と一緒に

もちろん海の中にもとびこんでいます。

ざぶーーーーーーーーーーーーん!

おおきな音を立てて飛び込んだら

おおきなあわがおふとんみたいに

ふわふわ

しゃわしゃわ

みんなのまわりをかこんでいます。

ふわふわでとっても気持ちが良くて

気がついたら泡に乗って

ぷわぷわ

ふわふわ

じかんをこえて

こんどは大きな街へやってきました。

あ、おばあちゃんの声が聞こえてきます。

みんないろんなものを作ってきたね。

ほらほら、あんなに大きなたてものや

色とりどりのじどうしゃと。

これからはどんなものを作るんだろう?

はて、みんなの心の中にも

たくさんの世界が広がっていることを

知っているのかしら?

みんな

今夜どんな世界をのぞき見て

明日はどんなものを作るのかしら?

あたしは明日、

どんな明日を作ろうかしら?

じかんはどんどん流れていくね。

他のおしゃれなおばあちゃんのお話とイラスト

Fancy Granny Story おしゃれなおばあちゃんのお話11

この日のおばあちゃんはどうやらお台所でお料理中。

大きな具材で大きなサンドイッチを作っています。

いろんな野菜やチーズを挟んで

端と端に両手を当てて、

ポピーちゃんとおばあちゃんで

よいしょ、よいしょ、よーーーいしょーーー!

今度はクッキー?

粉やバターと卵で作ったクッキー生地を

テーブルの上で

ぐーんと伸ばし

いろんな形を繰り抜いています。

丸い形に

ハートの形

星やはっぱに

わくわくわくわく!

さー、いっぱい焼きましょう!

おばあちゃんがあたたかくしたオーブンで

柔らかかったクッキーの生地が

どんどん、かたーくなっていきます。

するとオーブンの中から

あまくて美味しそうな香りが

ふわふわ漂ってきました。

するとお外に鳥さんたちが。

あらあら、うさぎさんも覗いています。

あれ!おひさまも覗いているようですよ!

ほらほら、もうすぐ焼けるわよ!

甘い香りでいっぱいのお部屋で

たくさんのクッキーが焼けました!

すると、

ふわふわさくさくのグッキーの香りを

おひさまが大きく吸い込みました。

すると香りがおばあちゃんとポピーちゃんを窓から

空へ連れ出しました。

おやおや、まーまー!

紅茶のカップにのっかって

香りの中を

いろんな形のクッキー達と

くるくるくるくる

どんどんどんどん

上がっていきます。

ぐんぐん上がって

雲の上まで行きました。

たくさん焼いたクッキーを

ふわふわしながら

ほくほく食べると

まるでおひさまも一緒に食べているようです。

いっぱい雲の上で遊んだ後は

今度はふわふわ

大地へ降り始めました。

下に着いたおばあちゃんの周りでは

くまさんやうさぎさんたちが

降ってきた紅茶のカップにおお喜びで

くるくる遊び始めています。

するとおばあちゃん、

またまた何かを作り始めたようですよ。

トントン、カンカン

ポピーちゃんも

カンカン、トントン

出来上がったのは

クッキーのおうち!

土台から屋根まで

いろんなお菓子でいっぱいです!

おばあちゃんとポピーちゃん、

どんなもんだい!

おお喜び!

これから森のみんなをご招待して

賑やかな森のパーティになるでしょう。

あ、今日もほら、

おばあちゃんの声が聞こえてきます。

みんな、みーんな呼んじゃいましょう!

クッキーの作り方も教えましょう!

美味しい紅茶も入れましょう!

みんなの笑顔が楽しみね!

Fancy Granny Other episodes 他のお話とイラスト

Fancy Granny Storiesおしゃれなおばあちゃんのお話10

ほんのり

ぽかぽか

暖かい季節の真ん中で

おしゃれなおばあちゃんはお花になった気分のようです。

小さな両手に小さな絵本。

おばあちゃんはお花の上で

ふわふわ

ゆったり。

静かな池の上に座っていると

何やら遠くでおばあちゃんを呼ぶ声がしてきます。

ゲロゲロ、

ケロケロ、

こっちへ来ない?

おばあちゃんは

ぴょん!

一緒にいたポピーちゃんとチューリップちゃんが

カエルさんを見たとたん、

カエルさんがゲロゲロ、

二人はおばあちゃんの後ろで

きゃーーーーー!!!

おばあちゃんは

何も言わずに

カエルさんににっこり。

カエルさん、何か楽しいことはあったかしら?

あたし今日はこんなに小さくなって

あなたに会いに来てみたよ!

カエルさんも嬉しそうににっこり。

ポピーちゃんとチューリップちゃんも

ほっと安心して

にっこり♥

カエルさんに連れられて

カシのお花の木陰を覗いてみます。

するとそこには

小さなおしゃれなカエルさんや

素敵なうずまきの殻を身につけた

かわいらしいかたつむりさんも

みんなで楽しくおしゃべりをしています。

みんなが言うことには

この辺りにはラズベリーがたくさんあって

他のどこにも見つけられないほど、

本当に美味しいのだそうです。

見つけてごらん、

とみんなが言葉にする前に

おばあちゃんは

あ、と言う間に

背の高いユリの花の上へ

ひとっ飛び!

ユリの上から見える景色は

赤や緑の可愛いおうちに

明るい緑の山の肌。

そうそう、今は春なのね♪

おばあちゃんがつぶやくと、

ぶーーーーん★

あ、美味しい蜜をこしらえる

ハチさんたちが

頭の上を飛んでいきました。

今度はハチさんたちについていくと

なんとまーーーーー!!!

赤い大きなラズベリーが

大きく茂った緑の枝にたくさん、たくさん

なっています!

おばあちゃんは

おもいっきり

一番真ん中の大きなラズベリーに飛び乗りました。

頬にラズベリーの粒をくっつけながら

とろける甘酸っぱいラズベリーの美味しさに

おばあちゃんの笑顔もとろけそう!

ハチさんたちもここでもそこでも

ぶーんぶん!

とっても楽しそうに

お花の花粉を

集めています。

ふと、上の葉を見ると青虫さんが

おばあちゃんにニッコリ笑いかけ、

口いっぱいのラズベリーに嬉しそうにしている

おばあちゃんを優しそうに見つめています。

青虫さんに気づいたおばあちゃん、

美味しいラズベリーの粒を

あなたもお好き?さあ、どうぞ♪

青虫さんは

僕ははっぱの方が好きなんだ♪

おばあちゃんは嬉しくなって言いました。

そうね、好きなものはみんな違うのね♪

みんな違って楽しいね♪

するとそこに

ピーピー、チチチ!

あたたかい春の愛の歌が聞こえてきました。

鳥さんたちが

素敵なパートナーを探しているようです。

あ、二羽のおしゃれな鳥さんが

綺麗な声で歌を歌って

おいかけっこをしています!

おばあちゃんとポピーちゃんは

木の後ろに

さっと隠れて

おばあちゃんが

ポピーちゃんに

しーーーー!

ポピーちゃんはとっさに口を抑えて

静かに一緒に見ていると

二羽の鳥さん、どんどん近くに寄り添い始め

綺麗な歌声で一緒に合わせて歌っていると

ハートの形ができてきました!

まーまー、なんて可愛らしいんでしょーーー!

いくつもできたハートの形は

二羽の鳥が一緒に飛び立つお手伝いをしているようです。

そっと寄り添った鳥さんたちが

ぱ!

と一緒に飛び立つと、

おばあちゃんとポピーちゃんもすっかり舞い上がって

一緒に

ぱ!

と飛び出しました。

二羽の鳥さんたちが

嬉しそうに

声をかけてくれています。

今から雲の上までどんどん行って

高く、高く

上がってみるよ!

雲の上は楽しいよ!

そこでおばあちゃんとポピーちゃん、

雲の道を駆け上がりました。

丘を越えて、

山を見渡し、

たくさんの木々は

まるでカラフルなモザイク模様のように見えてきて、

おばあちゃんは楽しくなって歌い始めています。

ほら、聞こえてきますよ、

おばあちゃんの歌声が!

ルンルン、

ラララ

爽やかな

春の暖かい風の中を

ふわふわと浮かぶ雲の上に

小さなおばあちゃんとポピーちゃんが

ぴょんぴょん、

ぴょんぴょん。

上へ、上へと上がって行きます。

下に見えるたくさんの森や山を

高みから自由に幸せな気持ちいっぱいで

見下ろしながら。

 

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