独学イラスト:水彩の練習3:水彩だけで濃淡をつける

今日はプロセスをGIFにまとめてみました♫下描きの状態は写真を撮るのを忘れてしまったのですが、GIFにすると色の一層目から出来上がりまで数秒で見られて楽しいですね♫ずっと見ていると目がちかちかしてくるので、ちゃんとプロセスの写真もアップします♫

今日のモチーフはうちにあった黄色いパプリカ。黄色とオレンジがかった影の部分を水彩のみで描く練習です。前回のブログは線画に水彩絵の具を塗り重ねて好みの色にしていく練習でしたが、今回は油性ペンはまったく使わず、色を重ねながら明るい黄色の部分と影の部分を分けていく練習でした。

まず最初の一層目。

色は赤のカーマインCarmineと黄色、ヘタの部分には緑のグリーンイエロー(黄色がかった緑)の3色を、適当に(笑)薄く塗りました。ここで失敗したのは、白く残すべきところは光の当たる部分なんですが、影になるべき部分まで白いままにしてしまい、あ、と思った時には水彩が乾いてしまって後悔、という。。

次に、一層目が完全に乾いたら最初の色に一層目に使った黄色をパプリカ全体に薄く塗りました。影の部分にも少し黄色を塗り、全体的に黄色っぽさが増しました。

次に3層目。

2層目が乾いたら3層目に入りますが、パプリカの丸みをイメージしながら影になる部分に、今度はカーマイン、青Indigoブルー、黄色を混ぜて、赤茶色っぽい色を少し濃い目に塗りました。この時、ただの水をうっすら塗って、その水が乾く前にぼやかすように影の部分に赤茶色をうっすら塗りました。水彩を使う時に一番好きな部分かも。濡れた紙に、ぼわーっと、色が広がっていく様子が、水の量や紙の乾き具合によって変わるので、何枚も描くことで、目分量でお料理をするのと同じ感覚で、好みのぼかし具合をコントロールしていかれるんだろうな、と思います。

3層目が完全に乾いたら、さらにこのパプリカを黄色くしていきます。

さて、4層目に入ります。

上の写真の状態で、3層目の赤茶色の部分がぼんやりしたオレンジと黄色が良い感じにブレンドした様子に気づいていただけるでしょうか。3枚目で結構濃く赤茶が入りましたが、まだ少し湿っている状態で、パプリカ全体にまた少し濃く溶いた黄色を塗ると、この写真のような感じに、黄色とオレンジの部分がブレンドしました。もうひとつ、四層目では、ヘタの部分とパプリカの部分の間にある少し濃い影になる部分に茶色を塗りました。ヘタの部分にはうっすら黄色重ねたのですが、その周りがまだ濡れている状態の時に、少し濃い目に作った茶色(赤のカーマイン、茶のバーントアンバー、青のインディゴ)を少しずつ、ヘタの周りに塗り過ぎないよう気をつけながら塗りました。また、ヘタの上の方の部分の、くぼんでいる部分を想像しながら、同じ茶色をうっすら塗りました。こうすることで、光が左上辺りから来ていることを強調できました。

さて、5層目です。

5層目でもさらに黄色を塗り重ねます。ここで、少しずつヘタの部分や、パプリカの下の影の部分との境界線などの部分をはっきりさせていきました。ヘタの部分にも少しさらにに黄色を入れて、少し乾いたら、3層目に使った緑を濃くしたものを凹みのある部分に少しずつ塗り、ヘタの全体にでこぼこがある感じを出していきました。パプリカの部分には、黄色を重ねて塗りつつ、輪郭の部分に少しだけ、4層目でヘタとパプリカの影の部分に使った茶色を薄くして細く輪郭にそって塗り、さらに薄い黄色で他の部分とブレンドしたら、4層目の状態より、パプリカが物体のように浮き上がってきました。下の影の部分にも、同じ茶色で濃くし、その上に紫のヴィオレットと青のインディゴ、黄色を混ぜた色を影の部分全体に塗り、紫がかった影を濃くしました。随分パプリカっぽくなってきました♫(途中、柿を書いている錯覚になったのですが。。。)もうひとつ、加えたのは、白のアクリルグアッシュ。ここで、一層目の失敗の影響が出て来ます。本来光が当たって鮮明に明るい場所を白く残さなかったので、もっと光が当たっているように見えるはずが光が弱い状態で、これ以上明るくできません。水彩の難しいところですね。。。アクリルなら、ここに白を塗り重ねて明るくしていかれるんですが、水彩は最初から出来上がりの状態を想像していないと、こういう間違いをしてしまいます。

そして、いよいよ最後の層。

いかがでしょう?ヘタの部分に詳細が加わり、ヘタの周りの部分もちゃんと影ができて、パプリカの黄色もしっかり濃くなりました。パプリカの下の影の部分もちゃんと濃いので、黄色が引き立ち、なんとか立体的に見えます。この段階で一番手を入れたのは、ヘタの詳細。ヘタから茎が出ている部分に繊維のようなものが見えている状態にしたかったので、影に使った茶色を濃すぎない状態で、乾いている状態に線を細く何本か描きました。その線が乾いたら、上に黄色をうっすら塗り、改めて、うっすらもう一度、茎以外のヘタの部分全体に緑をうっすら重ねて整えました。もっと光をはっきり表現したかったですが、それはまた次の課題に。間違いから学ぶものですもんね(と、自分を慰める、笑)

とりあえず、ここで完成。

うまくいった点:赤茶色の影の部分と黄色の部分が丸みを持ってちゃんとブレンドできたところ。

そのために工夫したのは、しっかり濡れた部分に濃い目の赤茶色を塗り水でぼやかす。それがまだ少し湿っている感じの時にまたパプリカ全体に薄い黄色を塗りました。赤茶色が乾いてしまう前にうっすら黄色を重ねるタイミングに気をつけました。その後も、5層目、6層目で、黄色をさらに塗り重ねました。黄色は透明色なので、下の層の色が浮き出しやすいようです。

反省点:一番の反省点は、プロセスで書いた失敗の、白い部分を残す部分を間違えたこと。修正が効かないので、最初からよくよく考えて一層目を塗ることが大切ですね。

次回への課題:始める前にイメージをじっくりして、明るい部分と暗い部分を明確に頭の中で決めておくこと。

今回は仕切りの無い物体を色で形を出していかれるようペンを使わず、写実的なテーマにしました。パプリカ一個(笑)こういう画風の時に

ペンで枠を作ってしまうのはもったいないですが、イラストによって、どちらもうまくバランスを取りながら取り入れられるよう、練習していきたいと思います。

ということで、次回は、水彩の明るい部分と暗い部分で質感も出しながら、自分のペン画スタイルに使っていこうと思います。

ちなみに、始めてGIFを作ってみました★

 

コメント紹介

コメント1:柿だと思った!

(笑)やっぱりー!!!何人かの方から、最初柿だと思ったらパプリカだった、とコメントをいただきました!中には、私が柿と言ったことで柿としか見えなくなってしまった方も(笑)すみませーん!次回はもっとパプリカらしく描けるようチャレンジしてみます♫

コメント2:パプリカの力強さが、鮮やかさが出てる!

わぁ!嬉しいです!パプリカの新鮮さ、伝わりましたー!黄色をしっかり出せたからかな?と勝手に解釈してみてます(笑)ありがとうございます★

コメント3:AKIKOさんの静止画とても好きです。

きゃあー♫恐縮です!ありがとうございます!そうか、静止画と言うんだった(笑)質感を出そうとするのが好きなので、それがうまく出てるのかな?

コメント4:GIF見るのも楽しいー!こうやって何層にも重なって色が作られるんですね!

そうなんですよー!この色の層によって出る色が違って、水彩はそれが楽しいのです♫でも、難しいのです。。。なので、今回は気をつけながらしっかり好みの色に近づけられるよう練習を重ねてみています♫

今日も読んでくださりありがとうございました★

技術について、イラストについて、などなど、いろんなご意見、楽しみにお待ちしています★